IBM Rational テスト製品リリース ノート


バージョン 2003.06.13
リリース:2004 年 9 月
最終更新日: 2004 年 8 月 9 日
GI11-5912-03

© Copyright IBM Corporation. 2000, 2004. All rights reserved.

本マニュアル (「本著作物」) は、アメリカ合衆国その他の国々の著作権法及び種々の条約により保護されています。IBM Corporation の文書による事前の同意を得ることなく本著作物を複製し又は頒布することは、禁じられています。

法的通知情報

IBM Rational の法的通知情報の完全なリストは IBM Rational Suite のインストール時に自動的に <インストール パス>¥Rational¥ja¥doc¥legal_information.html にインストールされます。また、法的通知情報は IBM Rational Solutions for Windows CD-ROM の ¥ja¥doc¥legal_information.html でも参照できます。


範囲

このリリース ノートに記載されている、このサービス リリースに含まれる製品変更内容は以下からアップグレードする場合に該当します。

上記以外のリリースからアップグレードする場合は、『IBM Rational テスト製品サービス リリース リリース ノート』を参照して、このサービス リリースと古いリリースで修正された障害を確認してください。

本リリース ノートは、この製品のリリース時点に基づいて記述されています。このファイルの最新のバージョンは、IBM Publications Center の Web サイト http://www.ibm.com/shop/publications/order を参照してください。 IBM Publications Center の Web サイトで "GI11-5912-03" を検索することにより、リリース ノートの最新版を入手することができます。(IBM Publications Center のサイト自体 を検索するには、http://www.ibm.com の [検索] フィールドに "IBM Publications Center" と入力して検索を実行してください。)

テスト製品の日本語版マニュアルは、IBM Rational 製品リリース番号 2001A.04.10 のものです。 これらの文書は、IBM Rational Solutions for Windows Online Documentation CD-ROM の "Extras" フォルダに収められています。

このリリース ノートでは印刷されたマニュアルや IBM® Rational™ Robot、IBM Rational SiteCheck、IBM Rational TeamTest、IBM Rational TestFactory のオンライン ヘルプに記載されていない情報が提供されます。

目次

範囲

はじめに

インストール情報とシステム要件

IBM Rational TestManager のインストール

Windows Terminal Server 環境における IBM Rational ソフトウェアのインストール

Rational テスト製品に組み込まれている LEAD Technologies ファイル

インストール上の問題

一般的なインストーラの問題

Windows の「Change Journal」 機能と互換性のない Rational インストーラ

Win 9x プラットフォームにおける Robot または TestManager のインストール - 再起動が必要

インストール ディレクトリ

Proxy Server Service のインストール

Test Agent Service のインストール

評価成果物

.NET 環境への Robot のインストールの問題

SAP アプリケーションをテストするための Robot のインストールの問題

Windows 98 における Robot のアンインストールの問題

SiteCheck のインストールに関するメモ

英語以外のオペレーティング システムにおけるテスト製品のインストール

Sybase SQL Anywhere 8.0.2 Server のインストール

Rational Test データストアの作成

Windows XP または Windows NT における自動ログインを用いたエージェントの起動

Solaris Test Agent のインストール

すべてのテスト製品

v. 2003.06.13 での新しい機能と変更された機能

サポートされているプラットフォーム

IBM Rational TestManager

Sybase SQL Anywhere 8.0.2 へのアップグレード

v. 2003.06.12 での新しい機能と変更された機能

IBM Rational XDE Tester

Test データストアの作成

Test データストアの検証と修復

ガイドラインと制約事項

Test アセットの変更

Rational Test データストアの作成

DataStore Doctor の使用

外部のテスト スクリプト ソースを使用したプロジェクトの初期化

UCM (Unified Change Management) 対応データストアの作成

Sybase SQL Anywhere 8.0.2 Database Server

Visual Basic.htm ファイルに対する Rational TSS のオープン

ローカル コンピュータとエージェント コンピュータの構成

サポートされているエージェント プラットフォーム

IBM Rational Administrator

ガイドラインと制約事項

Windows XP 上で UNC を使用可能なデータストアの作成

UCM (Unified Change Management)

IBM Rational Robot: 一般テストと機能テスト

v.2003.06.12 での新しい機能と変更された機能

Oracle 9i と 11i アプリケーションのテスト

Internet Explorer 6.0 のサポート

Terminal Server のサポート

ログ制御

.NET のサポート

ブラウザ間のサポート

Netscape 4.7x のサポート

JDK 1.4 のサポート

Delphi 7 のサポート

PowerBuilder のサポート

ガイドラインと制約事項

Test Enabler

国際化

PeopleTools アプリケーションをテストするための Robot の使用

プラットフォームのサポート

インターネット アプリケーションにおける COM と ActiveX のコントロール

Windows Me での問題

HotKeyControl についてのキーボード イベントの再生

分散機能テスト

PowerBuilder と日本語オペレーティング システム

Java のサポート

HTML のサポート

Delphi のサポート

Oracle Forms のサポート

PowerBuilder のサポート

オブジェクト データの検証ポイント

Windows XP のデフォルトの表示スキーマにおける不正なスクリプト再生

Region VP コマンドにおける WaitPositive または WaitNegative の使用

Microsoft Windows XP Service Pack 2 (SP2) におけるファイアウォールに関する問題

カスタマイズされた .dll ファイルを使用した GUI スクリプトの実行

その他

IBM Rational Robot: 性能テスト

v. 2003.06.12 での新しい機能と変更された機能

セッション記録とスクリプト生成拡張機能

NTLM 機能拡張

ガイドラインと制約事項

_reference_URI 変数に関するマニュアルの更新

_mcommand に関するマニュアルの更新

DB2 Server で記録する ODBC セッションに関する問題

IBM Rational SiteCheck

ガイドラインと制約事項

ブラウザ

charset

Rational SiteCheck により追加されるファイルのカスタマイズ

外部リンク

以前に保存されたサイト マップ

大規模サイトのスキャン

サブディレクトリのスキャン

ユーザー設定

同時接続

Microsoft Office XP

ActiveX コントロール

アンインストール時のエラー メッセージ

比較

ファイル カウントとサイズ

フレーム

外部リンク

SiteCheck と Robot

サイト モニタの問題

Windows NT 上の ClearCase 5.0 での UCM

データストア名における 2 バイト文字の制約

Test データストア タイプの変更

SQABasic

ガイドラインと制約事項

IBM Rational TestFactory

ガイドラインと制約事項

スタンドアローン ソース インスツルメンタ

サポートされていないプラットフォーム

マッピング セッション間でのシステム フォント サイズの変更

Visual Basic アプリケーション用の TestFactory プロジェクトの移動

推奨 Java 仮想マシン

JDK 1.1.8 以下で開発された Java アプリケーションのマッピング

Java アプリケーションをマッピングする前の Java Enabler のインストール

サポートされない Inprise Delphi

サードパーティ製コントロールを使用した作業

TestFactory の実行を伴わないテスト スクリプトの実行

Sun JVM 上で動作する Java アプリケーションのテスト

C++AUT に対する Pilot の実行

IBM Rational TestManager

IBM Rational XDE Tester

IBM Rational カスタマ サポートへの問い合わせ

 

はじめに

インストール情報とシステム要件

『Rational デスクトップ製品インストレーション ガイド』、『Rational サーバー製品インストレーション ガイド』、『Rational Suite アップグレード ガイド』には、Windows 版の Rational 製品の詳細なインストール手順、アップグレード手順、システム要件が記載されています。 これらのマニュアルは印刷マニュアルとして、また IBM Rational Solutions for Windows Online Documentation CD-ROM の PDF 形式のファイルとして電子的に利用できます。この CD には Acrobat Reader も収録されています。

IBM Rational TestManager のインストール

TestManager のインストールに関する詳細は、『IBM Rational TestManager リリース ノート』を参照してください。

Windows Terminal Server 環境における IBM Rational ソフトウェアのインストール

サポートされているプラットフォームによっては、Windows Terminal Server コンソール システム上で Rational ソフトウェアをインストールし、実行できます。

まず、MDAC 2.7 と Jet 4.0 Service Pack 6 をインストールする必要があります。これらのコンポーネントを両方ともインストールしないと、「To install this product, you must first install version 2.7 of the Microsoft Data Access Components (MDAC) and Open Database Connectivity (ODBC) drivers following the sequence described in Microsoft Knowledge Base Article 216149. (この製品をインストールするには、最初に Microsoft Knowledge Base の記事 "216149" に記述されている手順に従って、バージョン 2.7 の Microsoft Data Access Components (MDAC) と Open Database Connectivity (ODBC) ドライバをインストールする必要があります。)」というエラーが出力されます。

MDAC 2.7 と Jet 4.0 Service Pack 6 の両方をインストールした後、Windows Terminal Server 環境でインストールを継続すると、「You are attempting to install on an unsupported operating system. We recommend that you install on a supported operating system. See your Rational products release notes for a complete list of supported operating systems and service packs (サポートされていないシステム上にインストールしようとしています。サポートされているシステムにインストールすることをお勧めします。サポートされているオペレーティング システムやサービス パックについての詳細は、Rational 製品リリース ノートをご覧ください。)」というエラーが表示されます。この警告は無視しても安全で、インストールを継続できます。

Terminal Server クライアント上で Rational Robot を使用するには、サーバーに IBM Rational Robot、IBM Rational TeamTest、IBM Rational TestStudio、IBM Rational Suite Enterprise のいずれかをインストールし、フローティング ライセンスを使用するようにコンソール システムを構成しなければなりません。.

Rational テスト製品に組み込まれている LEAD Technologies ファイル

LEAD Technologies 社から提供される以下のファイルは、このリリースの Rational Robot と Rational TestFactory に組み込まれています。

インストール上の問題

一般的なインストーラの問題

Rational Site Preparation Tool は Windows 9x を実行しているシステムではサポートされません。

リリース領域のパス名にマルチバイト文字を含むことはできません。

インストーラはインストール先ディレクトリが有効な Windows パス名であるかどうかをチェックしません。インストールは完了しても、インストールされた製品はおそらく動作しません。

Windows の「Change Journal」 機能と互換性のない Rational インストーラ

Rational では、Windows の「Change Journal」 (ログ) が有効になっている Windows 2000 上の NTFS パーティションに Rational v2003 製品をインストールすると、一定の条件下でファイル システムが壊れるという現象があることを確認しています。この障害は Windows 2000 の欠陥によるものです。

Windows 2000 が稼動するコンピュータ上に v2003 の Rational 製品をインストールする前に、以下を実行してください。

  1. すべてのウィルス検出ソフトウェアを停止します。
  2. IBM Support Technote 1135295 を参照します。 http://www.ibm.com/support/us/search/index.html で "Rational Installer Change Journal" を検索してください。(ただし、技術ノートは英語のみの記述となります。)
  3. http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;[LN];820888 で Microsoft Knowledge Base の 820888 を参照します。 この記事には、該当の障害を修正する Microsoft からのアップデートに関する情報が説明されています。

Win 9x プラットフォームにおける Robot または TestManager のインストール - 再起動が必要

Win 9x プラットフォームに Robot または TestManager、あるいはその両方をインストールした後、これらの製品を実行する前にシステムを再起動しなければなりません。

インストール ディレクトリ

Rational テスト製品をドライブのルート ディレクトリにインストールしないでください。ASCII ではない文字または 2 バイト文字を含むディレクトリ パスにインストールしないでください。

Proxy Server Service のインストール

Robot で VU Proxy Network Recording 機能を使用する場合は、Windows NT、Windows 2000、Windows XP を実行しているシステムに Robot をインストールする際、常に手動で Proxy Server Service をインストールしなければなりません。Proxy Server Service は現在 TestManager と共に自動的にはインストールされません。サービスが正しく機能するにはシステムを再起動しなければならない場合があります。

Test Agent Service のインストール

Rational Test Agent を明示的インストールするときは常に Test Agent Service をインストールしなければなりません。このサービスは手動 (自動開始されない) サービスとしてセットアップされます。これを Agent の実行方法として使用する場合は、Agent をスタートアップ グループから削除し、rtprvd.exe プロセスを強制終了して、Agent を開始しなければなりません。サービスを正しく開始するには、製品をインストールした後にシステムを再起動しなければならない場合があります。

評価成果物

評価成果物はこのインストール手順の一部として含まれていません。そのため、Rational Software セットアップ プログラムの [Software Use] ページで [Evaluator] オプションを選択すると、サンプル データはインストールされません。

http://www.ibm.com/software/rational/support/documentation/tutorial.html から Rational Suite Tutorial をダウンロードすることにより、サンプル データを入手できます。 Robot、TeamTest、TestManager のいずれかをポイント製品としてインストールしていると、このチュートリアルは使用できません。

.NET 環境への Robot のインストールの問題

Rational Robot での .NET のサポートを活用するために、任意の Rational 製品をインストールする前に Microsoft .NET Framework をインストールすることをお勧めします。ただし、既に Robot をインストール済みで、.NET サポートを追加する場合は、コントロール パネルから [プログラムの追加と削除] (Windows 2000 では [アプリケーションの追加と削除]) を開きます。 Rational Testing Products を選択し、[変更と削除] をクリックします。 機能ツリーで Rational Robot を展開し、[変更] をクリックします。[次へ] をクリックします。その後、インストールの変更を続け、.NET サポートを組み入れます。

Robot のインストールを変更すると、.NET が機能ツリーに表示されます。システムに .NET Framework がインストールされているかどうかよくわからない場合は、機能ツリーから .NET サポートを有効にしないでください。機能ツリーから .NET サポートを有効にすると、.NET がシステム上にない場合、変更は失敗します。

SAP アプリケーションをテストするための Robot のインストールの問題

fm20.dll は現在 Robot と共にインストールされません。 この DLL は、Microsoft Forms のコントロールをサポートし、SAP での Robot のサポートに必要となります。これは http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/en-us/dnaxctrl/html/cpad.asp から無償でダウンロードできます。

Windows 98 における Robot のアンインストールの問題

Windows 98 上で Robot をアンインストールすると、いくつかのファイルが登録解除またはアンインストールできなかったことを示すエラーが発生する場合があります。これは既知の問題です。エラー メッセージを閉じるとアンインストールは継続して行われます。

SiteCheck のインストールに関するメモ

Microsoft Internet Explorer 4.x を使用しているシステムの場合、COMCTL32.DLL ファイルの日付が古いとインストール プログラムはこのファイルを更新します。ファイルが更新された場合、SiteCheck を実行する前にコンピュータを再起動しなければなりません。再起動しないと、ランタイム エラーが発生します。

Microsoft Internet Explorer 5.x 以上を使用しているシステムの場合、インストール プログラムの終了後ただちに SiteCheck を実行できます。

英語以外のオペレーティング システムにおけるテスト製品のインストール

Rational テスト製品を英語以外のオペレーティング システムのバージョンにインストールする場合、非 ASCII 文字を含むディレクトリ パスにインストールしないでください。ディレクトリ パスは ASCII 文字のみで構成されていなければなりません。

Sybase SQL Anywhere 8.0.2 Server のインストール

Sybase 製品から SQL Anywhere データベースをインストールした後で Rational テスト製品からもインストールすると、DLL 競合エラーが発生する場合があります。 この問題を解決するには、IBM Rational カスタマ サポートに連絡してください。

Sybase SQL Anywhere の詳細は、ここをクリックしてください。

Rational Test データストアの作成

Rational Administrator で Rational Test データストアを作成する際、非 ASCII 文字を含むパスを指定しないでください。また、どのプロジェクト フォルダまたはログ フォルダの名前に対しても非 ASCII 文字を使用しないでください。Test データストアのパスが非 ASCII 文字を含んでいると、テスト スクリプトの異常終了、データプールのアクセス異常、検証ポイントの問題など、重大度の高いさまざまな問題が発生します。

Windows XP または Windows NT における自動ログインを用いたエージェントの起動

Windows XP または Windows NT システムに自動ログインする際、NuTCRACKER サービス エラーが発生する場合があります。この現象が発生した場合、システムの起動時に自動ログインを使用せずに、ログイン画面で数秒間待ちます。この間に NuTCRACKER サービスは開始処理を終了できます。

Solaris Test Agent のインストール

RTsagt を実行して Solaris Agent を開始する前に、LD_LIBRARY_PATH 変数の内容をチェックし (echo $LD_LIBRARY_PATH と入力する)、/usr/openwin/lib が含まれていることを確認します。含まれていない場合は以下の手順で追加します。

 LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/usr/openwin/lib  export LD_LIBRARY_PATH

すべてのテスト製品

v. 2003.06.13 での新しい機能と変更された機能

サポートされているプラットフォーム

サポートされているプラットフォームの完全なリストは、『IBM Rational Suite リリース ノート』を参照してください。

IBM Rational TestManager

Rational TestManager には、以下の新機能が追加されました。

詳細は、『IBM Rational TestManager リリース ノート』を参照してください。)

Sybase SQL Anywhere 8.0.2 へのアップグレード

Sybase SQL Anywhere 5.5 を使用していた Rational 製品は、Sybase SQL Anywhere 8.0.2 を使用するようにアップグレードされています。

v. 2003.06.12 での新しい機能と変更された機能

IBM Rational XDE Tester

Rational XDE Tester はオブジェクト指向の自動テスト ツールです。これを使用すると、Windows NT、Windows 2000、Windows XP、Linux の各プラットフォームで実行される Java アプリケーションや HTML アプリケーションをテストできます。

メモ: XDE Tester に関する情報は別のリリース ノート ファイルに記述されています。XDE Tester リリース ノートには、インストールに関する情報、XDE Tester マニュアル、既知の技術的な問題など、この新製品を使用するための重要な情報が収録されています。 XDE Tester リリース ノートを参照するには、[スタート]、[プログラム]、[Rational Software]、[Readme for Rational XDE Tester] の順にクリックしてください。

TestManager と共に Rational XDE Tester を使用する際の詳細情報は、『IBM Rational TestManager リリース ノート』を参照してください。

Test データストアの作成

Test データストアの作成過程を円滑にする新しいウィザードが用意されました。このウィザードを使用して、既存のプロジェクトの Test アセット、テスト ユーザー、グループを、作成中のデータストアに追加することもできます。詳しくは、Rational Administrator の Test データストア ヘルプを参照してください。

Test データストアの検証と修復

Datastore Doctor アプリケーションは、Test データストアの現在のステータスを検証し、必要があれば修復します。 Datastore Doctor にアクセスするには、Rational Administrator で [ツール] をクリックして [Rational Test] をポイントし、[Rational DataStore Doctor] をクリックします。

ガイドラインと制約事項

Test アセットの変更

Test アセットを変更または操作するには、Administrator など、Rational テスト製品のみを使用して行ってください。たとえば、ClearCase のコマンドライン ユーティリティである cleartool などを使用して、特に Test アセット ファイル名にスペースが含まれている場合に、Test アセットの変更を行わないでください。

Rational Test データストアの作成

UNC (Uniform Naming Convention) パスの使用

データストアを共有する場合、UNC (Uniform Naming Convention) パスを使用して Test データストアを作成しなければなりません。UNC パスは LAN (ローカル エリア ネットワーク) 上のリソースの場所を指定するための PC フォーマットです。これにより、データストアをマルチユーザー環境で使用できます。スタンドアローン システムを使用する場合、UNC パス名を使用してローカル データストアを自分のコンピュータに作成できます (例、¥¥mysystem¥datastores¥mydatastore)。IP アドレス 127.0.0.1 を使用すれば自分のシステムにアクセスできます。たとえば、¥¥127.0.0.1¥c$¥datastores¥mydatastore とします。c$ は C ドライブの予約済みデフォルト共有です。Windows NT、Windows XP、Windows 2000 上にデータストアを作成できますが、Windows 95、Windows 98、Windows Me 上では、データストアは作成できません。

既存のテスト データストアから新しいテスト データストアを初期化する方法

古いバージョンの IBM Rational のソフトウェアで作成された既存のデータストアを使用して新しいデータストアを初期化するには、元のデータストアを現在のバージョンにアップグレードする必要があります。

DataStore Doctor の使用

Test データストアを検証し修復する目的で使用するアプリケーション、DataStore Doctor が動作中の場合は、Test データストアを使用しないでください。DataStore Doctor は朝早くか夜遅く、または Rational テスト製品を使用中のユーザーがいないときに使用することを推奨します。

メモ: DataStore Doctor を使用して IBM Rational ClearCase の管理下にあるデータストアを修復する場合、そのデータストアがチェックアウトされていることを確認してください。データストアがチェックアウトされていない場合、読み取り専用になっているため、修復できません。

外部のテスト スクリプト ソースを使用したプロジェクトの初期化

Administrator からプロジェクトを新規作成する場合、新規プロジェクトの Test データストアを既存プロジェクトの Test データストアから初期化できます。この処理を行った場合、新規プロジェクトは初期化の元になったプロジェクトと同じになります。

ただし、外部のテスト スクリプト ソースを含む既存プロジェクトから新規プロジェクトを初期化した場合、テスト スクリプト ソースに対するデータパスは正しくなくなります。それらがテスト スクリプト ソースの正しい場所をポイントするように更新しなければなりません。

たとえば、既存プロジェクトが Perl という名前のテスト スクリプトを含み、そのタイプのテスト スクリプト ソースのデータパスとして c:¥perl を指定した場合、テスト スクリプト タイプ Perl はテスト スクリプト ソースと共に新規プロジェクト中に存在しますが、テスト スクリプト ソースのデータパス c:¥perl は正しくありません。

UCM (Unified Change Management) 対応データストアの作成

UCM 対応のデータストアを作成する場合、Rational ClearCase ではスナップショット ビューを使用しなければなりません。動的ビューはサポートされていません。

Sybase SQL Anywhere 8.0.2 Database Server

Sybase 製品から SQL Anywhere データベースをインストールした後で Rational テスト製品からもインストールすると、DLL 競合エラーが発生する場合があります。 この問題を解決するには、IBM Rational カスタマ サポートに連絡してください。

SQL Anywhere 8.0.2 Server のハードウェアとソフトウェア要件
Sybase SQL Anywhere 8.0.2 Server に関するその他の情報
-ti は切断前のクライアント アイドル時間を分単位で表します。デフォルト値は 240 です。
-tl はクライアント生存期間のタイムアウトを秒単位で表します。デフォルトは 120 です。
-gd は初期アクセス権レベルを設定します。

これらのスイッチに関する詳細については、 [Server Startup] ダイアログ ボックスの [Help] ボタンをクリックしてください。

Visual Basic.htm ファイルに対する Rational TSS のオープン

参照または [スタート] メニューを使用して、Visual Basic.htm 用の Rational TSS (Test Script Services) または Java.htm 文書ファイル用の Rational TSS を開こうとすると、次のエラー メッセージが表示される場合があります。

"A runtime error has occurred.Do you wish to debug? Line: 1446 Error: Array length must be a finite positive number ."

このエラーは無害で、メッセージを無視するか、IE6 ブラウザのデフォルト設定を復元することによって解決できます。

ローカル コンピュータとエージェント コンピュータの構成

異なる言語向けに構成されているローカル コンピュータとエージェント コンピュータ上でのテストはサポートされていません。たとえば、英語向けに構成されているローカル コンピュータのオペレーティング システムと異なる言語向けに構成されているエージェント コンピュータのオペレーティング システム上ではテストできません。

サポートされているエージェント プラットフォーム

下の表は、サポートされているエージェント プラットフォームを列挙し、それぞれにおいて再生可能なビルトイン テスト スクリプトのタイプを示しています。特に明記しない限り、プラットフォーム上の実行アダプタのサポートは、そのプラットフォーム上の対応する TSS (Test Script Services) のサポートを意味します。C 用の TSS はすべてのエージェント プラットフォーム上でサポートされています。

 
実行アダプタ VU SQA
Basic
Java Visual
Basic
コマンドライン 複数の仮想テスタの実行用にローカル コンピュータでサポートし、Robot のセッション記録用にホスト コンピュータとしてサポート
プラットフォーム            
すべての Windows デスクトップ プラットフォーム はい はい はい はい はい はい
Windows 2000 Server:Service Pack 2、3、4 はい はい はい はい はい はい
Windows 2000 Advanced Server:Service Pack 2、3、4 はい はい はい はい はい はい
Windows 2003 Server (Standard および Enterprise)
はい はい はい はい はい はい
Windows 98 Second Edition いいえ はい はい はい はい いいえ
Windows Me
いいえ はい はい はい はい いいえ
Solaris 2.6 SPARC
はい いいえ はい いいえ はい いいえ
Solaris 7 SPARC
はい いいえ はい いいえ はい いいえ
Solaris 8 SPARC
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
Solaris 9 SPARC
はい いいえ はい いいえ はい いいえ
HP-UX 11 PA-RISC 2 (32-bit PA-RISC 1.1 および 64-bit HP-UX はサポートされていません)
はい いいえ いいえ いいえ はい いいえ
AIX 4.3 はい
いいえ
いいえ
いいえ
はい
いいえ
AIX 5.1 はい いいえ いいえ いいえ はい いいえ
AIX 5.2 はい いいえ いいえ いいえ はい いいえ
Red Hat Linux 7.1、7.2、7.3 Professional はい いいえ はい いいえ はい いいえ
Red Hat Linux 7.1、7.2、7.3 Personal はい いいえ はい いいえ はい いいえ
Red Hat Linux 8 Professional はい いいえ はい いいえ はい いいえ
Red Hat Linux 8 Personal はい いいえ はい いいえ はい いいえ
Red Hat Enterprise Linux 3 Intel 1A-32 はい いいえ はい いいえ はい いいえ

GUI テストの再生環境
 

Win NT
Win XP Professional
Win 2000
Win 2003
Win Me

Win 98 SE

Solaris

HP-UX AIX

Linux

SQABasic はい はい いいえ いいえ いいえ

IBM Rational Administrator

ガイドラインと制約事項

Windows XP 上で UNC を使用可能なデータストアの作成

UNC を使用可能なテスト データストアの作成時に、データストアが指定する共有されたファイル ディレクトリが Windows XP のシステム上に存在する場合、手動でファイル ディレクトリの属性を変更し、書き込み権限を与える必要があります。

UCM (Unified Change Management)

次の両方の条件の下で Rational Suite と共に UCM (Unified Change Management: 統一変更管理) を使用するとします。

  • IBM Rational ClearQuest を使用して UCM アクティビティを管理している。
  • IBM RequisitePro プロジェクトまたは Rational Test データストアを構成管理下に置いている。

上記の場合、UCM ポリシー [作業前に割り当てをチェック] を設定しないでください。デフォルトでポリシーは設定されません。

ポリシーを設定すると、アクティビティの所有者でない限り、アクティビティで作業できません。しかし、RequisitePro と Rational Test 向け UCM の現在の実装では、作業者チーム全体が同じアクティビティを共有します。したがって、ポリシーが設定されている場合、チーム全体ではなく、ただ 1 名のみが RequisitePro プロジェクトまたは Rational Test データストア内で作業できます。

誤ってポリシーを設定した場合は、「Source control could not set activity. (ソース管理はアクティビティを設定できません。)」というエラー メッセージが表示されます。この問題を回避するには、

  1. Administrator を起動し、Rational プロジェクトに接続します。
  2. UCM プロジェクトを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  3. [ClearQuest] タブで、ポリシーを消去します。

詳しくは、『Rational Suite 管理ガイド』を参照してください。

IBM Rational Robot: 一般テストと機能テスト

v. 2003.06.12 での新しい機能と変更された機能

Oracle 9i と 11i アプリケーションのテスト

このバージョンの Robot は、Forms Developer を使用して開発された Oracle 9i と 11i アプリケーションのテストをサポートします。ただし、以下の制約があります。

  • Oracle 11i と共にリリースされた Oracle ERP と CRM アプリケーションはサポートされていません。
  • このバージョンの Robot は、タブ コントロールに対してオブジェクト レベルでサポートしません。このコントロールに対するサポートは、座標ベースとなります。

Oracle Forms 9i と 11i アプリケーションをテストするには

  1. Oracle Enabler をインストールします。
    • Rational Robot に付属している IBM Rational Software の Oracle Enabler をインストールします。
    • テストする Oracle Form を有効にし、Oracle Forms Designer を使用して再コンパイルします。
    • Oracle Enabler に関する詳細は、『Rational Robot User's Guide』の 第 12 章を参照してください。
  2. Oracle Container for Java Service を開始します。
    • Oracle Container for Java サービスが実行されていない場合は、[スタート]、[プログラム]、[Oracle 9i Developer Suite]、[Forms Builder]、[Start OC4J] の順にクリックしてサービスを開始します。
  3. Java Enabler がインストールされていることを確認します。
    • Robot が Oracle 9i または 11i のオブジェクトを検出するには、Java Enabler をインストールする必要があります。Robot を起動する前に、Java Enabler がインストールされ有効になっていることを確認します。
    • Java Enabler は、[スタート]、[プログラム]、[Rational Software]、[Rational Test] の順にクリックしてインストールします。
    • Java Enabler に関する詳細は、『Rational Robot User's Guide』の 第 15 章を参照してください。

クライアント テスト コンピュータを有効にするには

  1. Robot に HTML と Java の拡張がロードされていることを確認します。詳細は、『Rational Robot User's Guide』の 第 14、15 章を参照してください。
  2. クライアントのコンピュータに Java Runtime Environment (JRE) をインストールします。

メモ: Oracle のマニュアルでは JRE の要件を指定していませんが、Sun JRE 1.3 を推奨します。

  1. Robot を起動する前に、Java Enabler がインストールされ有効になっていることを確認します。Java Enabler は、[スタート]、[プログラム]、[Rational Software]、[Rational Test] の順にクリックしてインストールします。

Internet Explorer 6.0 のサポート

Robot は Internet Explorer 6.0 上でのスクリプトの記録と再生をサポートします。

Terminal Server のサポート

機能テスト用に、Rational Robot は次の Terminal Server 環境をサポートします。

  • Citrix MetaFrame (WIN2K) / Citrix MetaFrame クライアント
  • Microsoft Terminal (WIN2K) / Microsoft Terminal Server Client
  • Windows 2000 Server
  • Windows Terminal Server (Windows NT 4)

テスト対象アプリケーションと Rational Robot の両方がサーバー上にインストールされます。クライアント セッション内からテスト対象アプリケーションと Rational Robot の両方を起動し、サーバー上で実行することができます。TestManager Log Viewer エディションはサーバーから、またはクライアント セッション内から実行できます。

メモ:

  • TestManager は、Citrix や Microsoft Windows Terminal Server をサポートしていません。
  • Robot はターミナル サーバーのフローティング ライセンスを必要とします。
  • クライアントの画面解像度がサーバー上の画面解像度に一致することを確認してください。

ログ制御

メイン ツールバーにログ処理結果をオン/オフするための [Log] ボタンが配置されています。ボタンは自動的に表示されます。以前のリリースからアップグレードする場合、次の手順でボタンをメイン ツールバーに追加できます。

  1. [View] をクリックして [Toolbars] をポイントし、[Customize] をクリックするか、ツールバーを右クリックして [Customize] をクリックします。
  2. [Commands] タブをクリックします。
  3. [File] カテゴリで、[Log] ボタンをメイン ツールバーへドラッグします。必ずツールバー内でマウス ボタンを離すようにしてください。
  4. [OK] をクリックして、[Customize] ダイアログ ボックスを閉じます。

.NET のサポート

Rational Robot は VS.NET Windows Forms コントロールを完全にサポートします。Robot は、このリリースで拡張され、これらのユーザー インターフェース コントロールをオブジェクト レベルで認識します。Robot は次の機能をサポートします。

  • VS.NET -7.1
  • Visual Studio.NET に含まれるすべての標準 Windows Forms コントロールにおけるアクションの記録と再生
  • .NET 1.0 SP2
  • 複数のドメインを持つ .NET アプリケーション
  • オブジェクト データ、オブジェクト プロパティ、テスト対象アプリケーション メニュー、英数字データに基づく検証の実行
  • Windows 版 IBM Rational PurifyPlus との統合
  • 非管理スペースで管理されるコード (たとえば、VisualBasic フォームまたは HTML ページに埋め込まれた C# ユーザー コントロール)
  • 管理対象アプリケーションで管理されないコード (たとえば、C# アプリケーション中の VisualBasic コントロール)
メモ: Rational テスト製品バージョン 2002.05.00 用に使用可能な .NET イネーブラはバージョン 2003.06.10 以上には必要ありません。

詳細については、Robot ヘルプと『Rational Robot User's Guide』を参照してください。

ブラウザ間のサポート

ブラウザ間のサポートはこのリリースで改善されています。前のリリースでは、デフォルトで、テスト対象ブラウザのすべてのプロパティをテストできました。これには問題が発生しました。なぜなら、プロパティのデフォルトのセットは、Internet Explorer と Netscape の間だけでなく Internet Explorer のバージョン間でも異なっていたからです。この問題を解決するために、すべてのブラウザに共通のプロパティの比較的小さなサブセットをテストすることがデフォルトになっています。これにより、ブラウザ間のサポートが向上します。現在デフォルトに含まれていない任意のプロパティを追加し直すことはできますが、そうするとブラウザ間の互換性がないスクリプトが生成されることになります。これは以前のスクリプトに何ら影響を及ぼしません。以前に記録されたスクリプトは、記録された時点で含まれていたすべてのプロパティによって再生します。

コンテンツによるオブジェクト データ テストはブラウザ間テストで失敗することがあります。それは、IE と Netscape は余分な改行を不規則に追加するため、コンテンツを正しく比較できないからです。この問題を解決するには、Filtered Contents オプションを使用します。これにより、すべての改行と余分な空白が取り除かれます。

幅と高さのプロパティを持つ任意のオブジェクトについて、それらのプロパティのデフォルト値はブラウザ間で比較できません。Netscape は、高さと幅の値がソース中に指定されているかどうかに関係なく、値を返します。Internet Explorer は、ソース中に値が指定されていない限り、高さと幅の値を返しません。

コンボ ボックス (選択タグ) のデフォルト サイズ プロパティはブラウザ間で比較できません。Netscape は、サイズ プロパティが定義されていない場合、値 1 を返すため、ドロップダウン式のコンボ ボックスになります。サイズ プロパティが定義されている場合は、ソース中に指定される値を返します。Internet Explorer は、サイズ プロパティが定義されていない場合、値 0 を返すため、ドロップダウン式のコンボ ボックスになります。サイズ プロパティが定義されている場合は、Internet Explorer はソース中に指定される値を返します。(サイズが 0 か 1 の場合、結果はドロップダウン コンボ ボックスです。サイズが 2 以上 の場合、結果はリスト ボックスです。

Netscape 4.7x のサポート

Rational Robot は、Netscape 4.7x 環境に対する新しい拡張機能があります。この拡張機能は Robot Extension Manager でデフォルトで選択されます。この新しい拡張機能の重要な機能は、HTTPS 上の SSL ページのテストをサポートすることです。

Netscape 4.7x 拡張機能には次の制約があります。

  • Netscape 4.7x を使用してテストできないいくつかのブラウザ プロパティがあります。たとえば、フォーム要素が無効かどうかをテストできません。
  • Robot は Netscape 4.x 拡張機能でスクリプトを記録し、その後、Netscape 4.7x で再生する操作をサポートしません。
  • ブラウザ間テストの場合、Rational では Netscape を使用してスクリプトを記録した後、Internet Explorer を使用して再生することを推奨します。これに対する理由の 1 つは、Netscape が ID 属性をサポートしないことです。 一方、Internet Explorer は ID 属性が存在すれば、それを使用して記録します。Netscape 4.7x 拡張機能の下で記録することにより、記録されるスクリプトが両方のブラウザで再生可能な認識文字列をデフォルトとして使用するようになります。
  • HTML 画像のクリックを記録するには、Netscape 4.7x と Internet Explorer 間の正常なブラウザ間テストの基本の HTML 中で Alt 属性が使用されなければなりません。
  • Internet Explorer と以前のバージョンの Netscape では、サポートされるほとんどすべてのオブジェクトに対して、HTMLText (Contents に加えて) 上に Object Data データ検証ポイントを作成することができました。たとえば、HTMLlink について、Contents についてのテストは URL をキャプチャし、HTMLText についてのテストはタグ全体を捕捉しました。Netscape 4.7x は HTMLText をテストできないので、 HTMLText オプションは Netscape 下のすべての Object Data 検証ポイントについて削除されました。このことで受ける影響は、Internet Explorer または以前のバージョンの Netscape で記録された、HTMLText を使用するスクリプトが Netscape 4.7x 下で再生に失敗することです。Contents をテストするためには、検証ポイントを再度記録する必要があります。
    メモ: Internet Explorer を使用して HTMLText をテストできます。
  • name 属性はフォームとリンクについてのみ有効です。
  • Netscape は、テーブル タグ内のタグ thead、tbody、tfoot を無視します。

JDK 1.4 のサポート

Rational Robot は JDK 1.4 をサポートします。詳細については、『Rational Robot User's Guide』と Robot のオンライン ヘルプを参照してください。

Delphi 7 のサポート

Rational Robot は、オブジェクト認識に対する拡張を含む Delphi 7 をサポートします (現在サポートされているすべての Delphi のバージョンのユーザーはこのリリース ノートの「ガイドラインと制約事項」のセクションを注意深く確認する必要があります)。

PowerBuilder のサポート

Rational Robot は PowerBuilder バージョン 8 と 9 をサポートします。

ガイドラインと制約事項

Test Enabler

このリリースには、最新バージョンの Test Enabler が含まれています。

国際化

Robot における Web Site 検証ポイントは、漢字またはその他のアジア系言語で Rational の国際化レベル 1 (ソフトウェアを、米国英語および指定されたすべての国際オペレーティング システム上にインストールして使用できるレベル) を超える文字セットをサポートしません。すべての表示、メニュー、コントロール、ウィザード、レポート、ユーザー マニュアルは米国英語で表されます。すべてのデータは米国英語で入力する必要があります。

Robot の Image 検証ポイントにおける OCR は文字セットとしての漢字または言語としての日本語をサポートしません。また、カタカナ、ひらがな、繁体字中国語、簡体字中国語を含むその他のアジア言語系文字セットもサポートしません。

PeopleTools アプリケーションをテストするための Robot の使用

Robot と PeopleTools アプリケーションの Web ベース版 (バージョン 8.0 以上) を使用して、Web 上で動作する HTML アプリケーションをテストできます。詳細については、『Rational Robot User's Guide』と HTML アプリケーションのテストに関する Robot オンライン ヘルプを参照してください。

プラットフォームのサポート

現在 Administrator は Windows 98 と Windows Me をサポートしないので、これら 2 つのプラットフォームのいずれかで Robot を使用してスクリプトを記録する場合、リモート Test データストアに接続しなければなりません。

インターネット アプリケーションにおける COM と ActiveX のコントロール

COM と ActiveX コントロールが正しく作成されていない場合、記録と再生の途中で、ブラウザがセキュリティ メッセージを表示します。 インターネット アプリケーション用に COM と ActiveX オブジェクトを作成するには、次の 2 つの guid を Microsoft のインクルード ファイル objsafe.h から取得する必要があります。

  • CATID_SafeForScripting。{7DD95801-9882-11CF-9FA9-00AA006C42C4} という guid を持ちます。
  • CATID_SafeForInitializing。{7DD95802-9882-11CF-9FA9-00AA006C42C4} という guid を持ちます。

2 つのセキュリティ guid は、COM オブジェクトの CLSID の下に表示されます。つまり、HKEY_CLASSES_ROOTCLSID<COM Object CLSID> で、<COM Object CLSID> は COM オブジェクトのクラス ID です。

安全でスクリプト可能な ActiveX コントロールの作成については、MSDN CD で Safe と ActiveX をキーワードにして検索してください。

Windows Me での問題

Windows Me 環境で Robot を使用して、グリッドまたはデータ ウィンドウ上の Object Data 検証ポイントを作成すると、[Object Data verification point] ウィンドウにグリッドの行番号または列番号が表示されません。

HotKeyControl についてのキーボード イベントの再生

HotKeyControl 上のキーボード イベントを再生するには、スクリプトを再生する前に NumLock をオフにしなければなりません。

分散機能テスト

分散機能テストを実行する場合、Netscape 4.x 拡張機能は使用できませんが、Netscape 4.7x 拡張機能は使用できます。

PowerBuilder と日本語オペレーティング システム

PowerBuilder DropDownDataWindow の特定の構成は、日本語オペレーティング システム上で正しく記録も再生もされません。PowerBuilder の DropDownDataWindow における項目選択を記録する場合、Robot は正しく記録も再生も行いません。DropDownDataWindow のドロップダウン部分を正しくクリックしません。

この問題を修正するには、次のレジストリ設定を作成します。

  1. [スタート] をクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  2. Regedit と入力します。
  3. [HKEY_CURRENT_USER]、[Software]、[Rational Software]、[Rational Test]、[Robot]、[PowerBuilder] の順にダブルクリックします。
  4. 右クリックした後、[新規] をポイントし、[文字列] (Windows XP では [文字列値]) をクリックします。
  5. DropDownDWRecordOptions と入力し、値を 7 に設定します。
  6. レジストリ エディタを終了します。
  7. Robot を再起動します。

Robot は、DropDownDataWindow で選択された項目の行番号を使用して正しく記録と再生を行います。

Java のサポート

Robot を使用して Internet Explorer 内で動作する Java アプレットをテストするとき、Java 拡張機能はアップロードされません。 問題は、Microsoft JVM が、Java サポート クラス中の固有の参照のために Robot の Java 拡張 DLL を解放しないことです。このクラスのすべてのオブジェクトは解放されていますが、DLL はまだ解放されていません。rtxmj.dll と rtsys.dll だけがメモリに保持され、両方ともフットプリントが小さいので、オーバーヘッドの総計は最小限に抑えられます。ただし、アクティブ デスクトップで実行する場合、ロードされた DLL を解放するために再起動 (またはデスクトップを再起動) しなければならないことに注意してください。DLL は、Java サポートを更新する場合にのみ解放しなければなりません (つまり、Rational Test Enabler for Java を起動する場合)。

Rational Suite をネットワーク インストールした場合、Rational Test Enabler for Java は動作しません。Java Enabler のインストールはコンピュータをカスタマイズし、コンピュータにインストールされたファイルを更新します。最小インストールを実行すると、更新されなければならないファイルは CD 上に読み取り専用ファイルとして存在し、更新できません。

このリリースに含まれる Rational Test Enabler for Java のバージョンは、Robot v2002.05.02 以上と互換性があります。このバージョンの Enabler を Robot の以前のバージョンと共に実行すると期待したとおりに動作しません。

Rational Test Enabler を実行し、Rational Test Enabler for Java を選択すると、特定の条件下で Enabler は動作しません (応答なくインストールを終了します)。これは次の条件下で発生します。

  • インストールがネットワーク ドライブから実行されている。
  • Rational TestStudio、Rational Robot、または Rational TeamTest がインストールされていない。

インストールが CD から実行されるか、Robot のインストールが完了 (Rational Test Enabler for Java の適切な運用に必須) していれば、Enabler は正しく動作します。

特定の条件下で、 [Rational Test] をポイントし、[Java Enabler] をクリックすると、 [Next] ボタンはグレーアウトされますが、[Next] ボタンはクリックが可能です。

アクティブ デスクトップを持つシステム上で Robot を使用するとき、Rational Test Enabler for Java を実行する前にシステムを再起動しなければならない場合があります。Test Enabler は、Explorer が解放していない可能性があるいくつかのファイルを更新します。Explorer は、Robot が Internet Explorer 中で動作する Java アプレットと共に使用される際に、これらのファイルに接続されます。再起動により、Explorer と Robot の間の接続が切断されます。

Java Extensibility API ドキュメントは Java Enabler により展開されません。javaapi.exe ファイルは <rational_dir>¥Rational Test¥JavaEnabler ディレクトリに配置されます。回避策は、javaapi.exe を実行し、この zip ファイルからすべてのファイルを同じディレクトリに解凍することです。

Java AWT ComboListBox をダブルクリックすると、選択した項目が正しく記録される前に HWND が消えます。座標は間違って記録され、正しく再生されません。この問題の回避策は、ComboListBox をダブルクリックせずに、シングル クリックすることです。シングル クリックとダブル クリックは AWT ComboListBox に対して同じ動きをします。

Java コマンドの再生は、要求されたアクションを実行する前に、オブジェクトがアイドルになるまで常に待つとは限りません。特に、Java テーブル アクションはテーブルが完全に更新される前に実行される場合があり、操作の結果に影響を及ぼすことがあります。推奨される回避策は、テスト スクリプトの中のテスト対象アプリケーション内の状態遷移点に適切な遅延を挿入することです。

オブジェクト ブラウザで強調表示されるオブジェクトは不安定に見える場合があります。これは、Robot が実行する強調表示にかかわらず、オブジェクトが Java プロセスにより再描画されるために起こります。

Java ComboBox のオブジェクト プロパティを表示する際、ComboBox の強調表示された長方形に、表示されない場合であっても ComboListBox の長方形が含まれます。これは表面的な特異性です。Robot は空のリストをポップアップしません。

Netscape または Sun JVM の下で実行中、java.awt.choice クラスの Java オブジェクトに対して記録する際、オブジェクトのポップアップ ウィンドウ上のスクロールバーを操作すると、スクロール アクションの代わりにマウス アクションが記録されます。ComboListBox コマンドにおいて、マウス アクションは、コマンドを正しく再生するために必要な適切な座標情報と共に記録されます。ポップアップ相対座標のため、この記録はスクロール アクションが記録された場合に比べて回復性がありません。このクラスのオブジェクトに対するスクロール アクションの再生はサポートされません。

Robot は現在、Java AWT リスト ボックス コントロール上のスクロール アクションをスクロール アクションとしてではなく、座標ベースのクリックとして記録します (この問題は非 AWT リスト ボックス コントロールでは発生しません)。この動作は Java/AWT が提供するものに左右されます。

Java アプリケーションに対するコマンドの再生は、Java コマンドが JVM の再生前の準備が完全に終わるまで待たないことにより失敗する場合があります。これは一般に、特定の Java ウィンドウに対する最初のコマンドで発生します。通常、結果としてコマンドは失敗しますが、JVM (アプレット内の場合はブラウザも) がハングまたは失敗することもあります。この問題の回避策は、アプレットの場合は Browser NewPage コマンドを、アプリケーションの場合は適切な DelayFor コマンドを挿入することです。アプレットが完全に表示されていなくてもアプレット状態は既に更新されているため、表示またはその他のプロパティの照会は役に立たないことに注意してください。

Java アプリケーションの認識メソッドは、非常に長くなる可能性があります。JavaCaption 接頭辞と共にワイルドカードを使用する際、より高レベルの抽象概念ではなく、各コマンドに対してワイルドカードを適用する必要があります。ブラウザ内で記録する場合、この問題は、Browser SetApplet コマンドを生成してアプレット コンテキストを含めることにより解決します。Java アプリケーション コンテキストの問題が解決されるまで、Java アプリケーションに対して Browser SetApplet の生成をトリガすることができます。これは、次のレジストリ値を設定することにより実行できます。

HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Rational Software¥Rational Test¥8¥Robot¥JavaAlwaysUseBrowserSetApplet

この StringValue が 1 に設定されている場合、Browser SetApplet コマンドは、ブラウザ内で表示されるときだけでなく、必要な場合にいつでも生成されます。

Java アプリケーションをデバッグ モードで実行すると、Robot は JVM と通信できません。したがって、Robot はデバッグ モードで実行中の Java アプリケーションに対して記録も再生もできません。

Internet Explorer 中の Java アプレットに対して記録する場合は、[ツール] メニューの [インターネット オプション] をクリックし、[詳細設定] タブをクリックして、[Microsoft VM] セクションの [Java JIT コンパイラの使用] をオンにします。このオプションは、Java オブジェクトの認識が正しく確実に行われるようにオンにしなければなりません。

HTML のサポート

Internet Explorer でテスト スクリプトを記録する際、Robot は [Alt] と同時に押すキー操作を記録しません (たとえば、多くの Windows アプリケーションで、[Alt] を押しながら [F] を押すと [ファイル] メニューが開きます)。代わりに、このアクションの結果を記録します。ポップアップ メニューとして記録する理由は、Internet Explorer 上のメニュー バーが実際はツールバーだからです。したがって、再生時に Robot はどのポップアップ メニューを使用するかを識別できません。この問題を修正するには次のいずれかを実行します。

  • マウスを使用してツールバー メニューをクリックし、メニュー項目を選択します。
  • テスト スクリプトを編集し、InputKey コマンドを使用してキーストロークを追加します。

Robot HTML-Netscape 4.x 拡張機能を使用する場合 (Internet Explorer で記録された Robot テスト スクリプトを Netscape で再生するため)、URLMON.DLL がインストールされていることを確認してください。Microsoft HTML パーサーを含むこのコンポーネントは、Microsoft Internet Explorer バージョン 3.0 以上の一部としてインストールされます。

メモ: Robot HTML-Netscape 4.7x 拡張機能を使用する場合、URLMON.DLL をインストールする必要はありません。

Delphi のサポート

Robot は、Delphi 7 をサポートします。Delphi オブジェクトに使用される検索アルゴリズムが機能拡張され、 Delphi オブジェクトの認識に関する多くの問題が修正されています。この変更の結果、Delphi オブジェクト ツリーはすべてのオブジェクトの親子関係を正しく列挙できるようになったため、レコード文字列が変更されている場合があります。前のバージョンで記録されたスクリプトは Robot のバージョン 2002.05 以上で再生されない場合があります。このバージョンにアップグレードする場合、スクリプトを記録し直さなければならないことがあります。アプリケーションを再コンパイルし、新規に Delphi Enabler を実行しなければなりません。

Robot を使用して Delphi のアプリケーションをテストするには、アプリケーションをコンパイルする前にプロジェクトのライブラリ参照に手動で ComCtrls を追加する必要があります。これを追加しない場合、以下のエラー メッセージが表示されます。

[Error] SQASrvr.pas(1443): Undeclared identifier: 'TTreeNodes'
[Error] SQASrvr.pas(1444): Undeclared identifier: 'TTreeNode'
[Error] SQASrvr.pas(1450): Undeclared identifier: 'TTreeView'

Delphi 6.0 がインストールされているコンピュータに Rational 製品をサイレント モードでインストールし、[Default Values for Test Enablers] を選択した場合、rtdecvt.exe が C:¥Program files¥Borland¥Delphi6¥Bin にインストールされますが、 [スタート] メニューの [プログラム]、[Rational Software]、[Rational Test]、[Delphi Converter] の順にポイントする、Delphi Converter に対するショートカットの [リンク先] と [作業フォルダ] は正しくありません。 この問題を修正するには、以下の項目

リンク先: C:¥DELPHI7BINDIR¥RTDECVT.EXE
作業フォルダ: C:¥DELPHI7BINDIR

を以下に変更してください。

リンク先: C:¥Program files¥Borland¥Delphi6¥Bin¥Rtdecvt.exe
作業フォルダ: C:¥Program Files¥Borland¥Delphi6¥Bin

Oracle Forms のサポート

Autoexec.bat ファイル中に無効な TMP 設定があり (たとえば、Set Tmp=C:\Temp など)、Temp ディレクトリが存在しない場合、Oracle Forms Enabler は Rational Test Object Testing Library を Oracle Form ファイルに追加できません。 「Internal error occurred. Oracle Form file unchanged. (内部エラーが発生しました。Oracle Form ファイルは変更されません。)」というエラーが出力されます。この問題が発生した場合は、Autoexec.bat ファイル内の Set ステートメントを修正し、システムを再起動してください。

Oracle Forms アプリケーション上にモーダル ダイアログ ボックス (メッセージ ボックスまたは LOV など) が表示されている間、Robot は Oracle オブジェクト名を記録できません。その代わり、Robot は標準のオブジェクト認識情報を記録します。モーダル ダイアログ ボックスを閉じると、オブジェクト名に対する完全な Oracle サポートが再度アクティブになります。

Oracle LOV のオブジェクト データのキャプチャ中に、Oracle は「Error getting group cell. (グループ セルの取得エラー)」というメッセージを表示する場合があります。これは、対応する .SQA ファイル中に LOV の不正な列定義がある場合に発生する可能性があります。たとえば、.SQA ファイル中の列定義は CHAR 型で指定されますが、LOV に対する Oracle RecordGroup オブジェクト中での列の型は NUMBER です。このエラーは、データを含まない LOV からデータをキャプチャしようとすると発生することもあります。

Oracle アプリケーションに対して Object Data 検証ポイントを使用する場合、テスト スクリプトに検証ポイントを挿入する前にテストを行うブロックにフォーカスを設定します。これを行わないと、Robot は「Unable to capture data from this object. (このオブジェクトからデータをキャプチャできませんでした。)」というエラー メッセージを表示します。

保留中のデータベース変更がある場合、Object Data 検証ポイントを使用できません。これを行おうとすると、Oracle Forms エラー メッセージが出力されます。Object Data 検証ポイントを使用する前に変更をコミットしなければなりません。

Robot は複数のレコード項目 (Text 項目、Display 項目、Check Box など) の最初のレコードのみを検出します。したがって、複数のレコードを含むオブジェクトに対して検証ポイントを挿入する場合は、Object Finder ツールをオブジェクト内の最初の行またはレコード上に配置します。

アプリケーションがそのメニューを初期化していない場合、Menu 検証ポイントまたは MenuSelect ステートメントは再生時に失敗することがあります。生成される実際のファイルはメニューの左側部分しかキャプチャできない場合があります。これが発生した場合、メニューを含むウィンドウのキャプチャ時にマウス クリックの記録を挿入することにより、テスト スクリプトを修正できます。Menu 検証ポイントまたは MenuSelect ステートメントのすぐ前にマウス クリックを挿入します。稀に、マウス クリックと、Menu 検証ポイントまたは MenuSelect ステートメントの間に DelayFor ステートメントを挿入しなければならない場合もあります。

Robot は Oracle ウィンドウのメニューを完全にキャプチャできない場合があります。Menu 検証ポイントをテスト スクリプトに挿入している間にこれが発生した場合、[Menu Verification Point] ダイアログ ボックスで [Recapture] をクリックし、テスト対象の Oracle メニューを再度選択します。

Oracle ランタイム実行可能ファイルがあるディレクトリとは異なる作業ディレクトリを必要とする Oracle アプリケーションは SQABasic コマンド StartApplication により起動しません。その代わり、SQABasic コマンド SQAShellExecute を使用します。

Oracle アプリケーションのコンソール ウィンドウ上で Object Properties 検証ポイントを使用する場合、Robot により返されるプロパティの 1 つは LastDisplayedText です。ポインタが特定のコントロール上に置かれた場合に ToolTips Help を提供する Oracle アプリケーションにより、コンソール テキストが頻繁に変更されることがあります。Object Property 検証ポイントは LastDisplayedText に対して失敗することがあります。なぜなら、再生中、Robot は記録されたときと厳密に同じマウス移動を再生しない場合があるオブジェクト指向メソッドを使用するからです。これが発生した場合は、[Edit] の [Edit Property List] または [Edit] の [Remove Property] メニュー コマンドを使用して、オブジェクト プロパティ ベースライン ファイルから LastDisplayedText プロパテイを削除します。

PowerBuilder のサポート

PowerBuilder バージョン 5.0 以上で、DataWindows 内に埋め込まれた ActiveX コントロールは Generic として扱われます。

Robot Alphanumeric 検証ポイントは PowerBuilder RichEdit コントロールのテキストをキャプチャできません。PowerBuilder RichEdit コントロール中のテキストをテストするには、Object Properties 検証ポイントを使用し、Text プロパティをテストします。

PowerBuilder グリッド中の情報をキャプチャするには、検証ポイントを作成する前にグリッドを選択しなければなりません。

オブジェクト データの検証ポイント

マウスをドラッグして範囲の選択を記録した場合、特にドラッグ中にグリッドが自動スクロールした場合など、アクションが確実に再生しないことがあります。アクションをマウス クリックのシーケンスとして記録することを推奨します。たとえば、選択する左上隅のセルをクリックします。[Shift] を押しながら右下隅のセルをクリックします。

Object Data 検証ポイントを使用して、Apex Data Bound Grid OCX (つまり、DBGrid) に関連付けられたすべてのデータをキャプチャする場合は次の処理を実行します。

  • 選択プロセス中、グリッドを含むウィンドウ上でポインタ ハンドをドラッグし、マウス ボタンを離してから、[Browse] をクリックして [Object List] ダイアログ ボックスを開きます。
  • オブジェクト リストから、グリッドに関連付けられた任意の非表示データ コントロール オブジェクトを選択し、All Data のテスト定義を選択します。

Windows XP のデフォルトの表示スキーマにおける不正なスクリプト再生

デフォルトの Windows XP 表示外観テーマを使用する Windows XP 上で Robot を使用する場合、Windows クラシック テーマを使用するシステム上で記録されたスクリプトは正しく再生しないことがあります。これは、編集ボックスが、したがってデータ配置も、デフォルトの Windows XP テーマと Windows クラシック テーマとで表示が異なることによります。これを回避するには、表示外観テーマを Windows クラシック設定に変更します。

表示外観テーマを変更するには

  1. [スタート] ボタンから [コントロール パネル] (Windows 2000 の場合は [設定]、[コントロール パネル]) をクリックします。
  2. [画面] をダブルクリックします。
  3. [デザイン] タブをクリックします。
  4. [ウィンドウとボタン] (Windows 2000 の場合は [配色]) リストから [Windows クラシック スタイル] を選択します。
  5. [OK] をクリックします。

Region VP コマンドにおける WaitPositive または WaitNegative の使用

SQABasic Language Reference オンライン ヘルプにおいて、「RegionVP Verification Point Command」 ヘルプ トピックの "action%" に関する記述は、以下の内容に変更する必要があります。

WaitNegative は、画面上の指定したリージョンのビットマップ イメージをキャプチャし、記録されたベースラインと不一致になるまで待機します。パラメータ $ Name、Wait、oords は必須です。

 

メモ: CompareImage とは異なり、比較作業時にタイムアウトに達した場合、このアクションは検証ポイント ID を使用せず、失敗したイメージ ファイル (実際のファイル) を作成しません。

Microsoft Windows XP Service Pack 2 (SP2) におけるファイアウォールに関する問題

Robot または Test Agent が実行している場合、特定のプログラムはファイアウォールを介してコミュニケートしようとします。このため、ファイアウォールのポップアップ ウィンドウが表示される場合があります。こうしたプログラムのブロックを解除するには、IBM Rational Rational Suite リリース ノート』 を参照してください。

カスタマイズされた .dll ファイルを使用した GUI スクリプトの実行

カスタマイズされた .dll ファイルを使用して GUI スクリプトを作成、実行する場合は、カスタマイズされた .dll を Program Files¥Rational¥Common ディレクトリに保存してください。こうすることで、Robot と TestManager で正しくスクリプトを実行できます。

その他

Windows システム上の [スタート] メニューはグラフィック オブジェクトです。オペレーティング システムのバージョンとアクティブ デスクトップがインストールされているかどうかによって、[スタート] メニューは基本のソフトウェアの中で、標準の Windows メカニズムを使用することでテキストを利用できない所有者表示メニューとして、またはツールバーとして実装可能です。[スタート] メニューに対して記録をとらないようにするよう強く推奨します。その代わり、SQAShellExecute または StartApplication コマンドをテスト スクリプトに追加します。 これらのコマンドの作成と使用に関する詳細は、 『SQABasic Language Reference Guide』と SQABasic オンライン ヘルプを参照してください。

特定のコントロールについて、Object Properties 検証ポイントは、Text プロパティに対して常に空の値を表します。これらのコントロールは画面上で目に見えるテキストを持つように見える場合がありますが、プロパティは使用可能になりません。HotKey 共通コントロールはこの動作の例です。

PowerBuilder など、一部の開発環境では動的な TreeView の作成をサポートします。Object Data 検証ポイントは、動的に作成された TreeView について、各レベルが選択されるまで、すべてのツリー レベルを最初からキャプチャしないことがあります。これらのレベルは、選択し、[Edit] の [Copy to Baseline] メニュー コマンドを使用することにより、[Object Data verification point] ダイアログ ボックスに表示されます。

Alphanumeric 検証ポイントは Visual Basic ラベルなどのソフト コントロールを認識しません。このようなコントロールのテキストをテストしたりキャプチャするには、Object Properties 検証ポイントまたはカスタム Object Data 検証ポイントを使用するか、Image 検証ポイントの OCR 機能を使用します。

UserDefinedVP テスト機能は現在 Robot でサポートされていません。たとえば、 [Insert] の [Alphanumeric] 検証ポイントを実行しようとして、[Apply a User-Defined DLL test function] を選択した場合、DLL の名前と関数名の入力要求が表示されません。その代わり、「Unable to write library and function name. (ライブラリと関数名を書き込めません。)」というエラー メッセージが出力されます。

他の DLL と同様に DLL をヘッダー ファイル (*.SBH) 中に宣言できます。その後、テスト スクリプト中で関数を呼び出す際、SQALogMessage を使用して結果をログに記録します。たとえば、次のようになります。

 '$Include "YourHeader.sbh"Sub Main  Dim Result As integer Result = MyFunction(Parm1, Parm2)  SQALogMessage Result, "MyFunction" , "Additional information							about MyFunction" End Sub

ユーザー定義のデータ型変数をサブプロシージャに渡すと Robot がクラッシュすることがあります。この問題を回避するには

  • ローカル変数を、グローバル変数と同じユーザー定義のデータ型として宣言します。
  • 変更されたローカル変数をサブプロシージャに渡します。
  • ローカル変数をグローバル変数に割り当てます。たとえば、次のようになります。
     Dim MyGlobalVariable as UDTDim MyLocalVariable as UDTCall MyProc(MyLocalVariable)MyGlobalVariable=MyLocalVariable

一部のアプリケーションは、特定のメニュー項目 (切り取り、コピー、貼り付けなど) の状態をクリップボード内の項目、またはアプリケーションのウィンドウ間を移動するカーソルの現在位置に基づいて変更する場合があります。これにより、Menu 検証ポイントの一部と、これらのメニュー選択の状態に依存する Menu のデータ テストの一部が失敗することがあります。メニューの状態のテストが不要な場合、データのキャプチャ時に、[Menu verification point] ダイアログ ボックスの [Test Menu States] オプションをオフにします。それらのメニュー選択は、常に失敗する任意の Menu 検証ポイントからも選択解除できます。

Robot は、テスト スクリプト中の認識文字列からアンパサンド (&) をドロップします。これにより、特定のタイプのコントロールにおけるアクションの再生で問題が起こることがあります。コマンド ListView [Dbl]Click ... と TreeView [Dbl]Click ... で、ItemText=... の行からアンパサンドがドロップされると、通常、再生の問題が発生します。たとえば、Windows Explorer の ListView で a&b という名前のファイルでのクリックを記録した場合、次の認識文字列が出力されることがあります。

 ListView Click, "ObjectIndex=1;ItemText=ab", "Coords=25,14"   
一方、正しい認識文字列は次のとおりです。
 ListView Click, "ObjectIndex=1;ItemText=a&b", "Coords=25,14" 
アンパサンドがなくなっても常に再生に問題が発生するわけではないので、Robot がコマンドを正しく再生できない場合にだけ、テスト スクリプト中のコマンドに手作業でアンパサンドを追加することを推奨します。

MenuIDSelect コマンドは、メニュー ID の検証またはメニュー項目が有効かどうかのチェックを行いません。このため、テスト対象アプリケーションが再生中にクラッシュすることがあります。

多くの ATI ビデオ ボードに付属する ATIPLAY ソフトウェアのインストールにより、特定の状況で Robot に障害が発生することがあります。これは、Robot と ATIPLAY ソフトウェアの両方によりインストールされるサードパーティ製のコンポーネント (LEADTools) の非互換性が原因で起こります。この非互換性は、Internet Explorer に対する Robot の StartBrowser コマンドの記録と再生の際に障害として現れます。この問題を解決するには、LEADTools DLL を Rational¥common ディレクトリから Rational¥Rational Test ディレクトリにコピーし、必ず再配布されている DLL のみを Robot が読み取るようにします。コピーしなければならないファイルは次のとおりです。

  • ltkrn62n.dll
  • lfcmp62n.dll
  • lfwmf62n.dll
  • ltfil62n.dll
  • ltimg62n.dll
  • lfbmp62n.dll

印刷中、余白設定に対して長すぎる行は切り捨てられます。これを修正するには、余白設定を調整するか、小さいフォント サイズに切り替えます。

Robot が Visual Basic におけるデータ コントロールからデータを正しくキャプチャできるようにするには、データ コントロールの RecordSetType プロパティ値を Dynaset に設定します。Table を RecordSetType プロパティとして使用すると予期しない結果になることがあります。

ツールバー Count プロパティ値は、他のボタン間のスペースまたは区切りとして使用されるツールバー ボタンを含みます。このため、カウント値は目に見えるツールバー ボタンの数よりも大きい数を反映することがあります。

Robot は固定サイズのテーブルを使用してオブジェクト クラスに関する情報を格納します。テーブルのサイズを超過すると、「Object information (GUIOBJ.DAT) too large. (オブジェクト情報 (GUIOBJ.DAT) が大き過ぎます。)」というメッセージが表示されます。稀にこれが発生した場合は、プロジェクト内にある GUIOBJ.DAT ファイルを編集し、テスト環境で不要なクラス名エントリを削除します。

Robot は FarPoint Button Maker OCX におけるマウス アクションを確実に記録も再生もしません。

[ALT] を押しながら [F4] を押してアプリケーションを閉じた場合、テスト スクリプトの再生中に、InputKeys ステートメントの遅延を感じることがあります。回避策として、マウスを使用してウィンドウを閉じるか、InputKeys ステートメントを Window CloseWin, "", "" で置き換えてテスト スクリプトを変更します。

記録時に、ダイアログ ボックス中の [What's This?] 疑問符をクリックし、コントロールをクリックした場合 (ポップアップが表示)、ポップアップを閉じずに別の場所をクリックするとシステムは数秒間フリーズします。別の場所をクリックする前にポップアップをクリックして閉じるか、システムのフリーズが解除されるまで数秒間待ってください。

Robot には、スクロール バー中の矢印ボタンのいずれかでマウスの主ボタンを押し続けるアクションの記録時に既知の制約があります。この場合、スクロール行コマンドが 1 つだけ記録されます。スクロール バーに対する再生のために信頼できるテスト スクリプトを作成するには、必要なスクロール バーの位置になるまで、スクロール バー矢印ボタンを適切な回数だけクリックします。Robot は実行される各クリックごとにスクロール行コマンドを記録します。

次の例のように、Robot は枠無しの MDI 子ウィンドウをコンテキスト ウィンドウとして認識します。

  • 前のリリースの場合
     Window SetContext, "Name=MDIForm1", "" EditBox Click, "Name=Form1.Text1", "Coords=27,18"
  • このリリースの場合
     Window SetContext, "Name=MDIForm1", "" Window SetContext, "Name=Form1", "" EditBox Click, "Name=Text1", "Coords=27,18"

Robot は、 <IMG DYNSRC=> タグを使用して HTML 中に埋め込まれた AVI/VRML オブジェクトに対する記録と再生のアクションをサポートしません。

Object Properties の再生の問題を修正するため、ThunderUserControls に影響するコード変更が加えられました。以前 Name=... となっていた ThunderUserControls 認識文字列は、現在 Type=OCX;Name= となっています。以前記録されたスクリプトはこの変更を反映するように修正する必要のある場合があります。

IBM Rational Robot: 性能テスト

v. 2003.06.12 での新しい機能と変更された機能

セッション記録とスクリプト生成拡張機能

Robot はカスタマ作成の記録とスクリプト生成アダプタをサポートします。 この新しいフレームワークについては、『Session Recording and Script Generation Extensibility Reference Guide』で説明しています。

NTLM 機能拡張

Rational Robot HTTP セッション記録と TestManager VU スクリプト実行は、Microsoft Windows NT Challenge/Response Authentication (NTLM) をサポートします。 詳しくは『VU Language Reference Guide』を参照してください。

ガイドラインと制約事項

_reference_URI 変数に関するマニュアルの更新

『VU Language Reference Guide』において、読み取り専用の文字列値変数に関する記述が _reference_URL として言及されています。この記述は、 _reference_URI に変更する必要があります。

_mcommand に関するマニュアルの更新

VU 読み取り専用変数 _mcommand は、最後の http_request により送信されたテキストを含んでいます。 これに対し、_command は最後の http_request のスクリプトからのテキストです。動的に生成されるフィールド (Cookie と Content-Length など) の場合、_mcommand_command と異なります。また、_mcommand は http_request でログに記録されるないようです。

DB2 Server で記録する ODBC セッションに関する問題

ODBC セッションを DB2 サーバーで記録する場合、生成されるスクリプトに以下の変更を加える必要があります。

  • "2003-12-11 16:25:46.408371" の形式にするために "datetime8" データタイプの datetime8 パラメータを "varchar(27)" に置換する。

  • "2003-12-11" の形式にするために "date" データタイプの datetime8 パラメータを "varchar(11)" に置換する。

  • "1.00440000000000+e04" の形式の整数を "10044" に置換する。

IBM Rational SiteCheck

ガイドラインと制約事項

ブラウザ

統合化されたブラウザと ActiveScan View では Microsoft Internet Explorer バージョン 4.0 以上が必須です。ActiveScan View は Netscape Navigator またはアプリケーションに埋め込めない他のブラウザで動作しません。

charset

SiteCheck は Content-Type META タグの charset 属性をサポートしません。たとえば、<META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html; charset=iso-2022-jp"> のような場合です。

Rational SiteCheck により追加されるファイルのカスタマイズ

Rational SiteCheck では、[Edit] をポイントし、[Create a New HTML File] をクリックすることにより、HTML ファイルをサイトに追加できます。 このコマンドで追加されたファイルをカスタマイズするには、Rational SiteCheck Template サブディレクトリにあるテンプレート ファイル rtnew.htm を変更または置換します。

同様に、移動されたり削除されたりしたページについて LinkWizard が生成するメッセージ ページをカスタマイズするには、テンプレート ファイル rtmoved.htm と rtdel.htm を変更します。ただし、rtmoved.htm のテンプレートでは、%new_URL% への参照は変更しないでください。LinkWizard はこのテキストを移動されたファイルの URL で置き換えます。

外部リンク

特定の HTML ファイルを参照しないすべての外部リンクは、ファイル名に対するデフォルトのページ名を使用して、Page View と List View に表示されます。たとえば、http://www.ibm.com への外部リンクは、http://www.ibm.com/index.html と表示されます。これは機能には全く影響しません。このリンクに対する実際の HTTP リクエストはデフォルトのページ名を含みません。

以前に保存されたサイト マップ

サイト マップは元のサイトに密接に関連付けられています。ローカル サイトのサイト マップが再開され、編集されると、変更は実際のローカル サイトに対して行われます。

大規模サイトのスキャン

下の表は規模の異なるサイトに関する推奨のシステム構成を表しています。

サイト上のファイル数

推奨メモリ

推奨 OS

1,000 以下

64 MB

Windows 98、Me、2000、NT

1,001 以上 5,000 以下

96 MB

Windows 98、Me、2000、NT

5,001 以上 20,000 以下

128 MB

Windows 98、Me、2000、NT

20,001 以上 50,000 以下

256 MB

NT、2000

50,001 以上

512 MB

NT、2000


大規模なサイトのスキャンには、示されている最小メモリよりも多くのメモリが必要になることがあります。メモリ要件のガイドラインは、1,000 リンクごとに 1.5 MB の空きメモリが使用可能になることです。したがって、10,000 リンクのサイトでは、およそ 15 MB の仮想メモリが使用可能になる必要があります。

大規模またはビジーなサイトのスキャンには、Rational SiteMonitor の使用を推奨します。SiteMonitor では、Analyze Site イベントを作成した後、サーバーがビジーでない時間 (午前 1 時など) に実行するようにスケジュールします。詳しくは、Rational SiteMonitor のオンライン ヘルプを参照してください。

サブディレクトリのスキャン

サーバーがブラウザをサイトのサブディレクトリにリダイレクトする HTTP サイトではマルチサーバー エントリの使用を推奨します。[Set Scan Parameters] ダイアログ ボックスの [Servers] タブをクリックし、マルチサーバー Web サイト内のサーバーを定義します。

ユーザー設定

[Preferences] ダイアログ ボックス内の設定は、新しいサイトをスキャンする際のベースライン値を作成します。[Preferences] ダイアログ ボックスにおける設定の変更は、既にスキャンされているサイトに関する設定に影響を及ぼしません。サイト固有の設定は、[Set Scan Parameters] ダイアログ ボックスで行われます。

同時接続

Web サーバーに比べてはるかに高速なワークステーション上で SiteCheck を実行する場合、次のように、同時接続数を 1 に減らします。

  1. [Set Scan Parameters] ダイアログ ボックスで、[Settings] タブをクリックします。
  2. [Number of Connections] のデフォルト設定を変更します。

デフォルトの設定は 4 です。値を 1 に減らすことで、Web サイトの他のユーザーに関するスキャンの影響が少なくなります。

Microsoft Office XP

Rational SiteCheck は Microsoft Office XP をサポートしません。

ActiveX コントロール

.ocx のファイル拡張子が付いているファイルは現在 List View 内で ActiveX コントロールとして認識されず、[List View]、[Files and Links] の順にポイントし、[ActiveX Controls] をクリックしたときにレポートに表示されません。

アンインストール時のエラー メッセージ

Windows 98 または Windows NT を実行中のシステム上で SiteCheck をアンインストールすると、rtps.dll の登録を削除できなかったことを示すエラー メッセージが表示される場合があります。このメッセージは無視してください。アンインストール プロセスに影響はありません。

比較

SiteCheck は、Web Site Comparison を実行する場合、2 つの Web サイトの内部構造を検査するだけです。外部ページへのリンクはチェックされません。このため、ベースラインまたは比較サイトが外部リンクをチェックした、以前に保存されたサイト マップ ファイルの場合、競合した結果になることがあります。

サイトを比較する際、Smart Rescan 機能も使用する場合は、Scan Interrupt Recover 機能を使用しないことを推奨します。

ファイル カウントとサイズ

現在、[List View] 中のインバウンドおよびアウトバウンド アンカーのカウントは常に正しいとは限りません。[Site Properties View] はスキャンの終わりにリフレッシュすることになっていますが、そうならないこともあります。ビューをリフレッシュするには、[F5] を押すか、[View] の [Refresh Site Properties] をクリックします。

HTML ページに外部ソースから供給されるバナー広告などの画像が含まれている場合、List View に示される HTML ページのファイル サイズは実際のサイズよりも小さくなります。サイズが減少する同様の計算は、Exclude 機能を使用して画像ファイルを無視する (*.gif の排除など) 場合にも起こることがあります。

フレーム

リンクが <NOFRAMES> と </NOFRAMES> タグの間に含まれる場合、そのリンクは Page View に表示されません。それらは、Source View や List View などの、他のビューで見ることができます。

外部リンク

スキャンが完了する前に中止すると、一部のリンク アンカーが壊れたように見えることがあります (未チェックと表示されなければなりません)。リンクを手作業で再チェックするか、スキャンを再実行して完了してください。

一般に、HTML ページが <BASE HREF > タグを含む場合、ページは <A HREF > タグの中で相対 URL を使用します。これらの相対リンクは誤って壊れたリンクとして表示されます。

FrontPage 拡張機能に関連付けられた一部のリンク (たとえば、/_vti_bin/shtml.exe/- など) は誤って壊れたリンクとして表示されることがあります。

Word などの Microsoft 製品を使用してファイルを HTML 形式で保存すると、ファイル中の一部のリンクが壊れたように表示されることがあります。次に例を示します。

<link rel=File-List href="./filelist.xml">
<link rel=Edit-Time-Data href="./editdata.mso">
<link rel =File-List href="./oledata.mso">

これらは存在しないファイルへの参照です (この問題について Microsoft では認識済みで、将来のバージョンで解消されることが考えられます)。Source View を使用して削除するか、Exclude 機能を使用して無視してください。

SiteCheck と Robot

検証ポイント フレームからのオープン

Web Site Scan 検証ポイントのベースライン サイトは、Robot テスト スクリプトの検証ポイント フレームから開いた場合、正しくロードされません。ベースライン サイトを正しく開くには

  • 検証ポイントを右クリックし、[View Baseline] をクリックします。
  • SiteCheck ツールバーの [Reload] をクリックします。

Web Site Scan または Web Site Compare 検証ポイントの記録時に Wait State を定義しないことを推奨しました。SiteCheck はサイト スキャン中にこれらの設定を考慮しません。

プロキシ サーバー構成

ネットワークにプロキシ サーバーがあり、SiteCheck 内でプロキシ サーバー設定を構成していない場合、Web Site Scan または Web Site Compare 検証ポイントを含む Robot テスト スクリプトは正しく再生しません。

サイト モニタの問題

サーバーが自身を HTTP サーバーとして識別しない場合、Check Server Response イベントは特定のタイプの Web サーバー上で失敗することがあります。これを修正するには、イベントのタイプを Analyze Site イベントに変更し、サイトの 1 つのレベルのみをスキャンします。

スキャンには多くのメモリが必要になるため、2 つ以上の大規模サイト (50,000 リンク以上) を同時にスキャンしないことを推奨します。小規模なサイトの場合でも、同時スキャン数を最大 3 に制限します。これらの制限はイベントが 2 つのサイトを比較する場合に、特に当てはまります。同時イベントの代わりに、スキャンを連続的なカスケード イベントとしてスケジュールします。たとえば、2 番目のスキャンは最初のスキャンが終了するした時点で開始します。

Windows NT 上の ClearCase 5.0 での UCM

ClearCase 5.0 を Windows NT 4.0 にインストールした場合は、問題が発生する可能性があります。Administrator から UCM データストア操作 (データストアの作成、すべてのチェックイン、ソース コントロールに対する追加と削除など) を実行した後、同様の操作を再度行う前に Administrator をシャットダウンし、再起動することを推奨します。

データストア名における 2 バイト文字の制約

データストア名に 2 バイト文字を使用する際、第 2 バイトに円記号 (バックスラッシュ: コード 5C) が含まれている場合に発生する既知の問題があります。2 バイト文字の第 2 バイトにコード 5C (英語環境ではバックスラッシュ) が含まれないように名前を変更するとデータストアは正しく動作します。

Test データストア タイプの変更

データストア タイプを Microsoft Access から SQL に変更するには、常にプロジェクト資産 (データストア自体を含む) をアップグレードしてから、データストア タイプを変更します。

SQABasic

ガイドラインと制約事項

Trap オプションのいずれかにより、SQABasic の中で作成された独自のエラー処理関数を呼び出すことができます。エラー処理関数からダイアログ ボックスまたはメッセージ ボックス (MsgBox) コマンドを使用すると、システムがハングすることがあるので使用しないでください。その代わりに、関数がファイルに書き込めるようにします。詳しくは『SQABasic Language Reference Help』を参照してください。

SQABasic において、再生中に BasicLib モジュールが見つからない場合、トラップ可能エラー 53 (File <filename> not found) が使用されます (『SQABasic Language Reference Help』の「Declare ステートメント」を参照)。SQABasic ファイルがコンパイルされていない場合、このモジュール中の関数または sub を呼び出そうとするテスト スクリプトを再生する際にこのエラーが表示されます。

IBM Rational TestFactory

ガイドラインと制約事項

スタンドアローン ソース インスツルメンタ

『Rational TestFactory User's Guide』 はスタンドアローン ソース インスツルメンタを sqa7sci として言及しています。スタンドアローン ソース インスツルメンタは rtsci です。

サポートされていないプラットフォーム

Rational TestFactory は現在 Windows Me、Windows 98、Windows 95 の各オペレーティング システムをサポートしていません。

マッピング セッション間でのシステム フォント サイズの変更

マッピング セッション間でシステム フォントのサイズを変更する場合、ダイアログ ボックスのサイズとそれらのダイアログ ボックス内のコントロールの配置も変更します。TestFactory は以前にマッピングされたダイアログ ボックス コントロールを新規コントロールとして認識し、それらを新規にマッピングします。

この問題を回避するには

  • 以前使用されていたシステム フォント サイズに戻します。
  • アプリケーション マップ中のすべてのオブジェクト (StartAUT オブジェクトを除く) を削除した後、テスト対象アプリケーションを最初からマッピングします。

AUT をマッピングした後、システム フォントのサイズを変更し、Pilot を実行しようとすると、Pilot の実行が失敗します。TestFactory は、変更されたテキストを含むコントロールをマッピングされていないコントロールとして認識します。

この問題を回避するには

  • システム フォント サイズを AUT のマッピング時に使用したサイズに変更します。
  • アプリケーション マップ中のすべてのオブジェクト (StartAUT オブジェクトを除く) を削除し、AUT を最初からマッピングした後、テストを続行します。

Visual Basic アプリケーション用の TestFactory プロジェクトの移動

Windows 95 または Windows 98 オペレーティング システム上で Visual Basic アプリケーションをマッピングした後、プロジェクトを Windows NT または Windows 2000 に移動し、アプリケーションを再度マッピングすると、以前マッピングされたすべてのメッセージは重複するウィンドウとして再マッピングされます。この現象は、初めに Windows NT または Windows 2000 上で Visual Basic アプリケーションをマッピングしてから 、Windows 95 または Windows 98 上でアプリケーションを再マッピングしても発生します。このマッピングの不整合は、メッセージ ボックス上のボタン コントロールのサイズがオペレーティング システム間で一貫していないために発生します。

この問題を回避するには

  • テスト対象の Visual Basic アプリケーションをマッピングした後で、異なるオペレーティング システムに切り替えないでください。
  • プロジェクトを異なるオペレーティング システムのコンピュータに移動しなければならない場合は、元のアプリケーション マップ中のメッセージ ボックス オブジェクトを削除した後、メッセージ ボックスを含む AUT の領域を再マッピングします。

推奨 Java 仮想マシン

このリリースの TestFactory は、次の仮想マシンにおける Java アプリケーションの実行をサポートします。

  • Microsoft Jview 5.0
  • IBM 1.3 JVM
  • Sun JDK 1.2.2

JDK 1.1.8 以下で開発された Java アプリケーションのマッピング

テスト対象アプリケーションが Java Development Kit (JDK) 1.1.8 以下のリリースを使用して開発された場合、TestFactory からマッピングしたりテストしたりする際に、その JDK に付属の Java 仮想マシンを使用するとアプリケーションを実行できません。Jview または JDK 1.2 以上のリリースに付属の Java 仮想マシンを使用しなければなりません。

Java アプリケーションをマッピングする前の Java Enabler のインストール

最初に Rational Test Java Enabler をインストールしないで、テスト対象の Java アプリケーションをマッピングした場合、結果として得られるアプリケーション マップには最上位のウィンドウ オブジェクトと終了遷移オブジェクトのみが含まれます。この問題を修正するには、Rational Test Java Enabler をインストールし、最上位のウィンドウと終了遷移オブジェクトを削除した後、Java アプリケーションを再マッピングします。

Rational Test Java Enabler は Rational Software Setup プログラムからインストールできます。 Rational Test Enablers の実行方法については、 『Rational Software デスクトップ製品インストレーション ガイド』を参照してください。

Rational Test Java Enabler をインストールするには、[スタート] メニューから [プログラム]、[Rational Software]、[Rational Test] の順にポイントし、[Java Enabler] をクリックした後、インストール ウィザードの指示に従います。

サポートされない Inprise Delphi

TestFactory は Inprise Delphi アプリケーションをサポートしません。

サードパーティ製コントロールを使用した作業

TestFactory は特定のサードパーティ製コントロールのマッピングとテストをサポートしません。AUT に TestFactory が認識しないサードパーティ製コントロールが含まれる場合、コントロールを表すリージョン オブジェクトを作成し、マッピングとテスト時にコントロール上で使用する相互作用メソッドを割り当てることができます。ただし、Pilot が正しくテストする保証はありません。

TestFactory の実行を伴わないテスト スクリプトの実行

Pilot が Java AUT をテストするためのテスト スクリプトを生成し、そのテスト スクリプトを Robot 中で TestFactory を同時実行せずに再生する場合、Robot は AUT を起動できないことがあります。これは、Robot が、AUT を実行するために TestFactory 中で指定した Java 仮想マシンを識別できないことが原因です。同時に TestFactory を実行しないと、Robot は、AUT を実行するために TestFactory で指定したオプションも識別できません。

TestFactory を実行しないで、Java アプリケーションをテストするために Robot 中の Pilot 生成テスト スクリプトを再生するには、次のように使用しなければなりません。

  • .class ファイルについては Java を使用します。
  • .jar ファイルについては Java を -jar オプションで使用します。
  • .html ファイルについては appletviewer を使用します。
  • .bat ファイルについては実行するだけです。

Sun JVM 上で動作する Java アプリケーションのテスト

Windows 98 を実行中のコンピュータ上で、TestFactory ツールバーの [LaunchAUT] ボタンを使用して .jar または .class ファイルを実行する場合、次の操作を行います。

  1. autoexec.bat ファイル中に次の環境変数を入力します。

     set PURE_VPC_95=1 
  2. コンピュータを再起動します。

テストを行った後、次に AUT をマッピングする前に、必ず次の処理を行います。

  1. [Tools] をポイントし、[Options] をクリックし、[Project] タブをクリックします。
  2. [Known provider] の下で、[Virtual machine] と [Sun] をクリックします。
  3. [OK] をクリックします。

C++AUT に対する Pilot の実行

テスト対象の C++ アプリケーションに対して Pilot を実行する場合、以下の Rational PureCoverage のメッセージが表示される場合があります。

The module <path and file name of AUT>.Original is missing.

メッセージが表示された場合、[OK] をクリックしてメッセージ ボックスを閉じ、Pilot の実行を完了してください。このメッセージは、Pilot の実行の完了を妨げません。

IBM Rational TestManager

TestManager に関する詳細は、『IBM Rational TestManager リリース ノート』を参照してください。

IBM Rational XDE Tester

XDE Tester に関する詳細は、『IBM Rational XDE Tester リリース ノート』を参照してください。

IBM Rational カスタマ サポートへの問い合わせ

サポートの資格をお持ちのすべてのお客様は、電話や電子メールによるサポートもご利用になれます。詳しくは、http://www.ibm.com/jp/software/rational/support/ をご参照ください。

IBM Rational ソフトウェア サポートのインターネット サイトでは、ユーザーが自分でサポート情報を検索することができます。IBM Rational ソフトウェア サポートのホームページは、http://www.ibm.com/software/rational/support/ で参照できます。各国のサポートに関する連絡先は、www.ibm.com/planetwide/ を参照してください。