IBM® Rational™ PurifyPlus for Windows サービス リリース v2003.06.13 リリース ノート

バージョン 2003.06.13 2004 年 9 月

最終更新日: 07/30/2004

資料 ID:Gl23-7209-03


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このリリース ノートには、この製品のリリース準備中の時点での正確な情報が含まれています。最新ファイルは IBM Publications Center で入手可能です。GI23-7209-03 (日本語版)GI23-7208-03 (英語版) で最新バージョンを検索してください。IBM Publications Center を検索するには www.ibm.com に移動して、検索フィールドに "IBM Publications Center" と入力してください。


範囲

本書で説明され、このサービス リリースに含まれる製品の変更は、以下の製品が対象となります。

PurifyPlus のコンポートネントには以下が含まれます。

このリリース ノートでの 「PurifyPlus」 に対する記述は、Purify、Quantify、PureCoverage のすべてに該当します。

目次

このリリースにおける新機能
ハードウェア/ソフトウェア要件
インストール情報
互換性に関する問題
制限とガイドライン
既知の問題と解決済みの問題
このリリースでの既知の問題
このリリースで解決された問題
ドキュメントの更新
追加情報
IBM Rational ソフトウェア サポートへの問い合わせ

このリリースにおける新機能

ハードウェア/ソフトウェア要件

このサービス リリースのハードウェア/ソフトウェアの要件として、以下の対応プラットフォームが追加されます。基本リストについては、2003.06.10 バージョンのハードウェア/ソフトウェア要件を参照してください。

追加のサポート対象プラットフォーム
項目
基本サポートに追加されるもの
ハードウェア プラットフォーム
  • AMD Opteron (32 ビット モードのみ)
オペレーティング システム
  • Microsoft Windows XP、Service Pack 2
  • Microsoft Windows Server 2003 Standard Edition、Service Pack なし、Service Pack 1
  • Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition、Service Pack なし、Service Pack 1
サード パーティのアプリケーションとの統合
コンパイラ
  • Microsoft Visual C++ .NET 2003
  • Microsoft Visual C# .NET 2003
  • Microsoft Visual Basic .NET 2003
デバッガ
  • Microsoft Visual Studio .NET 2003(デバッグ形式: COFF、CV4、CLR) (デバッグ ファイル: .exe、.pdb)
IDE とアプリケーション サーバー
統合開発環境
  • IBM WebSphere Application Developer 5.1.2
  • IBM WebSphere Studio WorkBench 2.1.3
  • Microsoft Visual Studio .NET 2003
アプリケーション サーバー
  • IBM WebSphere Application Server 5.1
ランタイム環境
  • IBM JVM 1.4.0, 1.4.1
  • Sun JVM 1.4.0 Client、1.4.0 Server、1.4.1 Client、1.4.1 Server

インストール情報

インストールの詳細については、Rational Suite リリース ノートを参照してください。

メモ:Rational 製品を最近インストールした場合、このサービス リリースを適用する前にシステムを再起動する必要があります。Rational 製品のインストール後にシステムを再起動するまでは、このサービス リリースを適用しないでください。

互換性に関する問題

このサービス リリースの互換性の問題は 2003.06.10 互換性の問題と同様です。

制限とガイドライン

このサービス リリースの制約とガイドラインは 2003.06.10 制約とガイドラインと同様です。

既知の問題と解決済みの問題

このリリースでの既知の問題

以下の表には、PurifyPlus のサービス リリース v2003.06.12 に関する既知の問題が一覧表示されています。このサービス リリースで解決済みの問題は、灰色で表示されています。

既知の問題
項目
製品
変更依頼
説明
デバッグ PurifyPlus RATLC00031747 Visual Studio .NET 内から管理アプリケーションをデバッグする際に PurifyPlus を使用中の場合、ブレークポイントや単独ステッピングの設定は失敗します。この問題は Visual Studio .NET 固有のものです。Visual Studio .NET 2003 ではデバッグは正常に行われます。
WebSphere 統合 PurifyPlus RATLC00374316 PurifyPlus が WebSphere Studio Application Developer (WSAD) 5.1 か関連する開発環境に統合されており、プロジェクトがデバッグ モードで WebSphere version 5.0 Server か Test Environment を使用している場合、PurifyPlus 統合機能コマンドのいずれも影響を受けません。これは WSAD がデバッグ モードでサーバーを実行するために使用する JVM での非互換性が理由です。ここに記述されている問題と回避方法は WSAD 5.1 が WebSphere Application Server 5.0 か WebSphere Test Environment 5.0 をデバッグ モードで実行している際に該当しますが、これらのコンポーネントのそれ以前のバージョンには該当しません。

この問題を解決するには、影響を受けるすべてのサーバーの設定を開き、[デバッグ・モードでのホット・メソッド置換を可能にする] オプションを無効(選択を解除)にします。ワークスペースのサーバー設定の一覧は J2EE パースペクティブの J2EE 階層ペインにある [サーバー] の項目として表示されます。この変更の結果、WSAD は WebSphere Application Server か WebSphere Test Environment を、互換性のない JVM を使用しないように実行します。

WSAD から Java プログラムを実行する他の方法 (非デバッグ モード、プロファイリング モード、プラグイン開発、独立型アプリケーション) は、回避対策が必要でないように互換性のない JVM を使用しないというものです。この JVM の非互換性は、WSAD バージョン 5.1.1 で解決済みです。

デバッグ PurifyPlus RATLC00369792 Visual Studio .NET と Visual Studio .NET 2003 内では PurifyPlus の有効化ボタンは非管理アプリケーションに対して無効です。PurifyPlus が有効な状態で非管理アプリケーションを実行するには、PurifyPlus コンポーネントの 1 つに対して [実行] メニューの項目を選択する必要があります。例えば、Purify が使用される状態で非管理アプリケーションを実行するには、[PurifyPlus] の [Purify] で [実行] を選択します。Purify を使用している状態で非管理アプリケーションをデバッグするには、[実行] ダイアログで [デバッガを使用して実行する] が選択された状態の独立型 Purify GUI からアプリケーションを実行する必要があります。現在 PureCoverage や Quantify が有効な状態で非管理アプリケーションをデバッグすることはできません。
java.exe と javaw.exe のインストゥルメント PurifyPlus RATLC00512789
2003.06.13 にて修正済み
ネイティブ コードでランタイム データを収集するために java.exe や javaw.exe をインストゥルメントすると PurifyPlus は jvm.dll の検出に失敗します。この問題を解消するには PurifyPlus cache ディレクトリと jvm.dll を含むディレクトリを、ユーザーの PATH 環境変数に追加します。
java.exe と javaw.exe のインストゥルメント PurifyPlus RATLC00515516 ネイティブ コードでのランタイム データを収集するために java.exe または javaw.exe をインストゥルメントする場合、エラー メッセージ entry point _resetstkoflw is not found in Pmvrt.dll が生成されます。これは Windows Server 2003 システムで発生しています。この問題を回避するために、java.exe と javaw.exe があるディレクトリで msvcrt.dll ファイルを除去 (またはリネーム) します。その後、Purify (または Quantify、PureCoverage) のキャッシュをクリアし、再実行します。
選択インストゥルメンテーションと ASP.NET PurifyPlus RATLC00370331 PurifyPlus を使用して ASP.NET アプリケーションを選択的にインストゥルメントすることはできません。この機能を有効にするために必要なオプションは実行中のアプリケーションに正しく渡されません。この問題はシステムの環境変数を設定することにより解決することができます。Purify では、この問題を以下により解決することができます。

PURIFYOPTIONS=sys_ini_filename="<User Profile>\Application Data\Rational\Purify\purifyw_pure.ini"

この場合の <User Profile> はシステムが返した Windows のユーザー プロファイル ディレクトリの場所です。

サービスとして実行している .NET アプリケーションのプロファイリング PurifyPlus RATLC00031871 Windows Service として実行している .NET アプリケーションを正しくプロファイルするには、以下の手順に従います。
  1. COR_ENABLE_PROFILING=1 を設定します
  2. COR_PROFILER={679367E3-FC39-11D3-8A11-00105A2A1490} を設定します
  3. PURE_MONITOR_ENABLE=<製品> を設定します
    この場合 <製品> は、Purify、Quantify、PureCoverage のいずれかです
  4. PURE_MONITOR_TARGET_PATTERN=<EXE のベース名> を設定します
    この場合 <EXE のベース名> は、サービス実行可能ファイルのベース名です(例: foo は foo.exe のベース名)
  5. コンピュータを再起動します
JNI Quantify RATLC00369104 Java の JNI インターフェイス経由で起動したネイティブ コードをプロファイルする際に Java のランタイムは例外を提示して中断することがあります。これはネイティブ コードを インストゥルメントする際に Quantify のオプションで [profiler-runtime-flags=4] を指定することにより回避することができる既知の問題です。これにより JNI 経由で返される機能に対して通常よりも長い下位関数時間が表示される可能性がありますが、これは正しい機能時間です。
データ設定操作 Quantify RATLC00369110 サブツリー データのフォーカスや消去などのデータ設定操作により、 F や F+D 時間が変更されるのみでなく、コメント付きのソースを持つ特有の機能が削除される可能性もあります。現在、行レベルで収集されたいずれのデータも、データ設定操作中に変更されません (これはデータセット全体の合計を反映します)。

このリリースで解決された問題

上記の解決済みの既知の問題に加え、以下の問題がこのサービス リリースにより解決されました。

サービス リリース 2003.06.13 で解決された問題
製品
変更依頼
説明
PurifyPlus RATLC00365016 Intel Prescott プロセッサの新しい命令に関するサポートの追加
Purify RATLC00369375 ネストされた例外に関して Purify が誤ったレポートを出す
Purify RATLC00372193 C++ アプリケーションで Java JVM を呼び出すときに、「user32.dll がメモリ内で移動されています」というメッセージが生成されます。
Purify RATLC00374092 VS.NET 2003 で、/FIXED:NO を指定するとアプリケーションがクラッシュするが /FIXED を指定するとクラッシュしない
Purify RATLC00374939 非管理モードで、インストゥルメントされた Internet Explorer C# プラグインがクラッシュする
Purify RATLC00375129 Windows XP で VC++7.1 を使用すると、PdhAddCounter() で 1BSR エラーが報告される
Purify RATLC00456806 インストゥルメントされた NutCracker アプリケーションによって一貫性のないメモリ リークが報告される
Quantify RATLC00373853 実行が取り消されると、正しくないタイムスタンプが生成される
Quantify RATLC00374640 マップ ファイルがテスト実行ファイルと同期していない場合、「アキュムレータ テーブルの作成中にエラーが発生しました」というメッセージが生成される
PureCoverage RATLC00366204 Java インターフェースと抽象クラスを Coverage で登録するべきではない
PureCoverage RATLC00368928 Coverage を IDE に統合するときに、Visual Basic 6 で IDE でアプリケーション エラーが発生する
PureCoverage RATLC00376638 PureCoverage が予期しないメッセージ「フィルタ ファイルを開けません」を生成する

ドキュメントの更新

現在ドキュメントに関する既知の問題はありません。

追加情報

このサービス リリースの追加情報セクションは 2003.06.10 追加情報と同様です。

IBM Rational ソフトウェア サポートへの問い合わせ

サポートの資格をお持ちのすべてのお客様は、電話や電子メールによるサポートもご利用になれます。詳しくは http://www.ibm.com/jp/software/rational/support/ をご参照ください。

IBM Rational ソフトウェア サポートのインターネット サイトでは、ご自分でサポート情報を検索することができます。詳しくは、www.ibm.com/planetwide をご参照ください。