IBM Rational TestManager リリース ノート
バージョン 2003.06.13
リリース:2004 年 9 月
最終更新日: 2004 年 8 月 9 日
GI11-5913-03
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本マニュアル (「本著作物」) は、アメリカ合衆国その他の国々の著作権法及び種々の条約により保護されています。IBM Corporation の文書による事前の同意を得ることなく本著作物を複製し又は頒布することは、禁じられています。
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本リリース ノートは、この製品のリリース時点に基づいて記述されています。このファイルの最新のバージョンは、IBM Publications Center の Web サイト http://www.ibm.com/shop/publications/order を参照してください。 IBM Publications Center の Web サイトで "GI11-5913-03" を検索することにより、リリース ノートの最新版を入手することができます。(IBM Publications Center のサイト自体 を検索するには、http://www.ibm.com の [検索] フィールドに "IBM Publications Center" と入力して検索を実行してください。)
テスト製品の日本語版マニュアルは、RATIONAL 製品リリース番号 2001A.04.10 のものです。 これらの文書は、IBM Rational Solutions for Windows Online Documentation CD-ROM の "Extras" フォルダに収められています。
このリリース ノートに記載されている、このサービス リリースに含まれる製品変更内容は以下からアップグレードする場合に該当します。
IBM Rational Solutions for Windows v2003.06.00 (英語版)
IBM Rational Solutions for Windows v2003.06.10 (日本語版)
IBM Rational Solutions for Windows v2003.06.12 (日本語版と英語版サービス リリース)
2003.06.00、2003.06.10、2003.06.12 のそのほかの IBM Rational 製品
上記以外のリリースからアップグレードする場合は、『IBM Rational テスト製品サービス リリース リリース ノート』を参照して、このサービス リリースと古いリリースで修正された障害を確認してください。
このリリースでは、IBM® Rational™ TestManager 製品にいくつかの機能拡張が行われています。 このリリース ノートでは、Rational TestManager の印刷マニュアルやオンライン ヘルプに記載されていない情報を示します。
目次
範囲
はじめに
新しい機能と変更された機能
Business Objects Crystal Reports バージョン 10 のサポート
Extended Log Listing レポートの新しいレイアウト
TestManager を仮想マシン管理ソフトウェアと共に使用する方法
新しい組み込みテスト入力タイプ: Microsoft Excel
テスト スクリプト コンソールとテスト入力アダプタの新しいアクション
v2003.06.12 での Test アセットの管理、とレポート作成の機能拡張
v2003.06.12 でのパフォーマンス テストの機能拡張
v2003.06.12 での IBM Rational ManualTest の機能拡張
ガイドラインと制約事項
Microsoft Windows XP Service Pack 2 (SP2) におけるファイアウォールに関する問題
データ コード ページ: ClearQuest との文字セットの互換性
Visual Basic と Java の生成済みテスト スクリプト
F5 (Refresh All) が Test アセット ワークスペースで機能しない
Windows NT 4.0 上の ClearCase 5.0 での UCM
長いパス名を持つレポートの編集 (Crystal Reports 8.5)
CORBA アプリケーションのテスト (VisiBroker 3.3 のみ)
Rational Test Agents と NuTCRACKER に関する問題
Extended Log Detail レポートと Extended Log Summary レポートに関する問題
Windows XP 上での ManualTest の結果ファイル
ドキュメントの変更
「Filter Operator Types」ヘルプ トピックでのワイルドカード参照
TestManager の拡張機能、TIClearFilter 関数
IBM Rational カスタマ サポートへの問い合わせ
はじめに
インストール情報とシステム要件
『Rational デスクトップ製品インストレーション ガイド』、『Rational サーバー製品インストレーション ガイド』、『Rational Suite アップグレード ガイド』には、Windows 版の Rational 製品の詳細なインストール手順、アップグレード手順、システム要件が記載されています。 これらのマニュアルは、IBM Rational Solutions for Windows Online Documentation CD-ROM に PDF 形式のファイルで提供されています。この CD には、Acrobat Reader も収録されています。
Rational テスト製品のインストールと Test データストアの作成に関する重要な情報について詳しくは、『IBM Rational テスト製品リリース ノート』を参照してください。
Test データストアのアップグレード
TestManager v2003.06.13 にアップグレードする場合、Test データストアに関する以下の重要な情報に注意してください。
- このサービス リリースにアップグレードするプロセスでは、Crystal Reports v10 のサポートと新しいテスト ケース記録機能など新しいレポート機能を利用するためにも、Test データストアも同様にアップグレードする必要があります。ただし、アップグレードしたクライアントは、手動でアップグレードされるまで、古い (アップグレードされていない) Test データストアに接続できます。
このリリースで作成されたデータストアは、このリリース以上のリリースでのみアクセスできます。サイトの大部分のユーザーがこのリリースにアップグレードしない場合は、新しいデータストアを作成しない、または古いリリースで作成された既存のデータストアをアップグレードしないでください。
Test データストアを v2003.06.13 にアップグレードするには、以下の手順を実行してください。
- データストアのバックアップ コピーを作成します。
- [スタート]、[プログラム]、[Rational Software]、[Rational Administrator] の順にポイントして IBM Rational Administrator を起動します。
- プロジェクトのペインで、アップグレードする Test データストアを含んでいる Rational プロジェクトを選択します。 プロジェクトを右クリックし、[Upgrade Assets] をクリックします。
- データをバックアップするよう指示するメッセージに対して [OK] をクリックします。
- [View Log] をクリックして、操作の結果を確認し、正常に終了したことを確認し、 [Done] をクリックします。
新しい機能と変更された機能
以下は、v2003.06.13 での新しい機能と変更された機能の一覧です。
- Business Objects Crystal Reports バージョン 10 のサポート
- Extended Log Listing レポートの新しいレイアウト
- 状態とポイントを使用したテスト ケースの進捗状況の確認
- VMware GSX Server 3.0 のサポート
- 削除、コピー、ペースト、エクスポート、インポート操作時に、複数の Test アセットの選択が可能
これらの各機能を以下に記述します。
Business Objects Crystal Reports バージョン 10 のサポート
TestManager v2003.06.13 には、TestManager クライアントでレポートを表示、テンプレートを使用して作成するために必要な Crystal Reports v10 ランタイム ライブラリ (DLL) が含まれています。TestManager はライブラリ ファイルを自動的にインストールしますが、
レポートを作成、編集するには、Crystal Reports Professional Edition または Crystal Designer v10 を含んでいる Crystal Reports のエディションを購入する必要があります。Crystal Reports Professional Edition またはその他 Crystal Reports のエディションのインストールとライセンス取得に関する方法は、Business Objects (
http://www.businessobjects.com) を参照してください。Crystal Reports v10 と TestManager との併用
古いバージョンの TestManager v2003 (v2003.06.00、v2003.06.01、または v2003.06.12) で作成された Test データストアは、TestManager v2003.06.13 との互換性を持ちますが、 v2003.06.13 で提供される新機能を利用するには、Test データストアを v2003.06.13 にアップグレードする必要があります。
v2003.06.13 より古いバージョンの TestManager 2003 は、Crystal Dictionary を使用してレポートを作成します。 Crystal Dictionary に基づいて作成されたレポートは、v2003.06.13 で新たにサポートされるようになった Crystal Reports v10 ではサポートされていません。 このため、v2003.06.13 では Crystal Dictionary を使用しない代わりのレポートが提供されています。 これらの代用のレポートは、Crystal Reports v8.5 で作成されたもので、Crystal Reports v8.5 から v10 まで完全な互換性を持ちます。
Crystal Reports v8.5 を継続して使用し、古い Crystal Dictionary に基づいたレポートを作成、および古い Crystal Dictionary に依存しない新しいレポートを作成することができます。
作成する新しいデータストアは、辞書を含みません。 辞書を含んでいる v2003.06.12 のデータストアをアップグレードする際に、それらの辞書が維持されます。 Crystal Reports v8.5 でレポートを変更し、そのレポートを Crystal Reports v10 で編集、作成する場合は、以下の作業を実行する必要があります。
- レポートの Test データストアを v2003.06.13 にアップグレードするか、 v2003.06.13 で新しいデータストアを作成します。
- 変更したデザインの要素を、該当するレポートにコピー、ペーストしてレポートを再作成します。 (手順は次のセクションを参照してください。)
メモ: Test データストアをアップグレードする前に、該当のデータストアを使用するすべてのクライアントをアップグレードする必要があります。 すべてのクライアントを v2003.06.13 にアップグレードする準備が整っていない場合は、Test データストアをアップグレードしないでください。
Crystal Reports v10 を使用したレポートの再作成
Crystal Reports v8.5 で変更したレポートを再作成するには、以下の手順に従ってください。
- [スタート]、[プログラム]、[Rational Software]、[Rational TestManager] の順にポイントします。 [Rational Test Login] ボックスでパスワードを入力し、Rational プロジェクトを選択して [OK] をクリックします。
- Test アセットのワークスペースで、[Analysis] タブをクリックし、レポートを表示します。 [Listing Reports] フォルダを展開し、リスト レポートを表示します。 辞書に基づいているカスタマイズされた Crystal Reports v8.5 レポートに対応する、辞書に基づいていない代替のリスト レポートを特定します。 たとえば、Build Detail Report に基づいて Modified Build Detail Report という名前のレポートを v8.5 で作成した場合、辞書に基づいていない Build Detail レポートを特定します。 辞書に基づいていないレポートを右クリックし、[Open] をクリックします。
- [Listing Reports] ダイアログ ボックスで [New] をクリックします。 新規レポートの名前を入力し、[OK] をクリックします。 Crystal Reports v10 が起動し、レポートの編集が可能となります。
- [スタート]、[プログラム]、[Crystal Reports] の順にポイントして、Crystal Reports v8.5 を起動します。
- [Crystal Reports へようこそ] ダイアログ ボックスで、[既存のレポートを開く] を選択し、リストからレポートを選択します。 レポートが Crystal Reports v8.5 のエディタで開きます。
- Crystal Reports v8.5 のエディタで、変更したデザイン要素を選択し、コピーします。
- Crystal Reports v10 のエディタで、デザイン要素を新しいレポートにペーストします。
- [ファイル] メニューで [上書き保存] を選択して新たに作成されたレポートを保存します。 [ファイル] メニューで [閉じる] をクリックし、編集作業を終了します。
- v2003.06.13 では、いくつかのリスト レポートの構造が変更しています。このため、複数のアセットの名前が変更され、新しい表に移動されています。 たとえば、Build Details レポートには Build と Iteration の 2 つの表が含まれています。 古いバージョンの TestManager では、Iteration フィールドが反復の名前を表示していましたが、 v2003.06.13 では、Build の表の Iteration フィールドに UID が表示されます。 反復の名前は新しい Iteration の表の Name フィールドに表示されます。 ご使用のレポートにこうした問題があるか判断するには、TestManager の Test アセット ワークスペースを右クリックし [Run] をクリックしてください。 フィールドのデータが正しいかレポートの内容を確認してください。 問題が存在する場合は、次の手順に進んでください。 問題が存在しない場合は、残りのレポートの再作成作業を継続してください。
- 新しいレポートを Crystal Reports v10. で開きます。 [View] メニューの [Field Explorer] をクリックして、レポートの表とフィールドの定義を表示します。
- 一般に、アセットの問題を解決するには、該当のアセットの表に移動します。 たとえば、Iteration フィールドの問題を解決するには、Iteration の表に移動して Name フィールドを使用してレポートの Iteration フィールドを置換します。
- レポートに加えた変更を保存し、再度レポートを実行して問題が解決したことを確認します。
Crystal Reports v8.5 ランタイムのアンインストール
TestManager v2003.06.13 はデフォルトで Crystal Reports v8.5 ランタイムを使用してリスト レポートを作成します。 変更したすべてのレポートを再作成して Crystal Reports v10 との互換性を確立した後、TestManager v2003.06.13 が Crystal Reports v10 ランタイムを使用してレポートを作成するためにも、Crystal Reports v8.5 ランタイムをアンインストールしてください。
Extended Log Listing レポートの新しいレイアウト
以下の新しいレポートのレイアウトが Extended Log Listing レポートで利用できます。
- Configured Test Case Results Detail
- Configured Test Case Results Overview
- Configured Test Cases
- Manual Script Event Log
- Test Case Detailed Results Overview by Build
- Test Case Results by Suite
- Test Case Results Detail
- Test Case Results Overview
- Test Case Results Summary by Build
- Verification Point History
レポートのレイアウトに関する詳細は、ここをクリックしてください。
状態とポイントを使用したテスト ケースの進捗状況の確認
TestManager にテスト ケースの状態とポイントを使用して、テスト ケースの実行進捗状況を確認する機能が追加されました。 関連するホワイト ペーパーは、IBM Publications Center の Web サイト http://www.ibm.com/shop/publications/order を参照してください。 ホワイト ペーパーは "SY24-6181-00" を検索することで入手できます。
メモ: TestManager で、テスト ケース名の隣に表示される状態識別子を非表示にするには、[Tools]、[Options]、[View Options] の順に選択して、[Show Test Case States] チェック ボックスをオフにしてください。
VMware GSX Server 3.0 のサポート
TestManager は Windows 2000 と Windows XP 上の仮想マシン管理において、VMware GSX Server 3.0 をサポートします。
[Asset Browser Planning View] と [Test Plan View] で複数の Test アセットを選択できます。
Asset Browser Planning View:
複数のテスト プランを選択した場合、複数の項目を同時に削除、コピー、ペースト、エクスポート、インポートできます。 ポップアップ メニューで、[Delete]、[Copy]、[Export] の 3 つのコマンドが利用できます。複数のエクスポート項目に対してパーセル ファイルは 1 つのみです。このパーセル ファイルをインポートすると、複数の項目がインポートされます。
複数の反復または異なるアセット タイプ (テスト プランと反復など) を選択した場合、削除操作のみが可能です。
Test Plan View:
同じタイプの複数のアセット (2 つのテスト ケースなど) を選択した場合、複数の項目を同時に削除、コピー、ペースト、エクスポート、インポートできます。 ポップアップ メニューで、[Delete]、[Copy]、[Export] の 3 つのコマンドが利用できます。複数のエクスポート項目に対してパーセル ファイルは 1 つのみです。このパーセル ファイルをインポートすると、複数の項目がインポートされます。
構成した複数のテスト ケースまたは異なるタイプのアセットを選択した場合、削除操作のみが可能です。
v2003.06.12 での新しい機能と変更された機能
テスト ログ詳細のエクスポートとレポート作成
TestManager は、テスト ログの詳細をエクスポートし、機能テストのテスト ログの詳細に関するレポートを作成します。 テスト ログをエクスポートして管理できることにより、ユーザーはさらにテスト結果を分析し、 データをフィルタして傾向やそのほかの価値ある情報を識別できます。この機能に関する詳細は、ここをクリックしてください。
メモ: これらの新機能を使用する前に、Test データストアをアップグレードする必要があります。データストアをアップグレードしない場合、テスト ログの詳細のエクスポートとレポート作成に関連するオプションはグレー表示になり使用できません。テスト ログの詳細をエクスポートするには
- テストを実行した後、TestManager で [Results] タブをクリックします。
- エクスポートするテスト ログをクリックする、[CTRL] を押しながら複数のログをクリックする、またはビルドをクリックして該当するビルドのログの詳細すべてをエクスポートします。
- 右クリックして [Extract Log Info] をクリックします。
テスト ログの詳細レポートの作成と管理は、ほかのレポートの作成、管理と同様です。
- レポートに使用するログを 1 つ以上選択します。
- テスト ログの詳細を前述の説明に従ってエクスポートします。
- [Reports]、[New]、[Extended Log Data] の順に選択します。
- [Tools]、[Options] の順にクリックします。
- [Extended Log Detail Preferences] タブをクリックします。
- このタブで、ログの詳細の管理に関していくつかのオプションを指定できます。
- - [Always extract when exiting changed logs] チェック ボックスは、ログが閉じるたびにログ データが抽出されることを意味します。これは、ユーザーごとに適用されます。
- - [When overwriting a previously extracted log] オプションは、ログが閉じるたびにユーザーにログ抽出のメッセージを表示するか、メッセージを表示せずにログを常に抽出または一切抽出しないかを指定します。これらのオプションもユーザーごとに適用されます。
- - [Log Details] リストでは、データをエクスポートする際、約 80 の利用可能なログ詳細のどの項目をデータストアごとに含むかを指定します。詳細を 1 つだけ、すべて、または任意の数だけ選択し、カスタマイズされたデータを作成できます。エクスポートするログの詳細を選択しない場合は、TestManager はコアのログ詳細をエクスポートします。
- 設定を変更した後は、[OK] をクリックします。 ダイアログ ボックスを閉じると、選択したオプションに基づいて TestManager は現在のログのログ データをエクスポートします。
そのほかのレポートでは、ログの詳細レポートを Crystal Reports を使用してカスタマイズできます。レポートのカスタマイズに関する情報は、Crystal Reports のマニュアルを参照してください。
TestManager を仮想マシン管理ソフトウェアと共に使用する方法
TestManager は、VMware GSX Server などの仮想マシン管理ソフトウェアとコミュニケートし、Rational Test Agents をホストしている仮想マシンを管理できるようになりました。
メモ: TestManager は現在、Windows 2000 と Windows XP 上の仮想マシン管理において、VMware GSX Server v2.5.0 と v3.0 をサポートします。 VMware GSX Server を購入するには、 VMware ware 営業部まで電子メール sales@vmware.com または電話 1-877-4VMWARE (米国内のみ) にて問い合わせください。
[Computer Properties] の [Description] フィールドに特別な記述子を追加することで、TestManager Computer アセットを仮想マシン ホストとして指定することができます。この記述子は、仮想マシン名、サーバー、そのほかの管理パラメータをコンピュータに関連付けます。
テスト スイート製品の実行中、含まれた仮想マシン ホストはすべて TestManager により実行ステータスが自動的に管理されます。 仮想マシン サーバーが管理できる上限を超えた数の仮想マシン ホストが同時に含まれている場合 (たとえば、サーバー リソースの限界)、仮想マシン ホストはテストが完了するまで有効と無効の状態の間で自動的に「多重化」されます。
この新機能を利用するには、以下のタスクを実行する必要があります。
- VMware GSX Server Scripting API を TestManager のシステムにインストールします。
- Test Agent 仮想マシンに Windows 自動ログオン設定を行います。
- Test Agent 仮想マシンをホストしているサーバーに VMware Authorization Service を構成します。
- [Computer Properties] の[Description] フィールドに新しい VMHOST_INFO 記述子を追加します。
Windows で起動する Test Agent 仮想マシンの Windows 自動ログオンの設定
この機能は Rational Test Agent Service (rtpsvc.exe) をサポートしていません。Rational Test Agent Daemon (rtprvd.exe) を代わりに使用する必要があります。また、Rational Test Agent をホストしている仮想マシンが開始したときに自動的に Rational Test Agent Daemon (rtprvd.exe) が開始するように構成する必要があります。Rational Test Agent Daemon を有効にするには、仮想マシンの Windows ゲスト オペレーティング システムのアカウントにある Startup フォルダにデーモンをコピーしてください。Windows を、このアカウントの認証を使用して自動的にログオンするように以下のとおり構成する必要があります。
仮想マシンの Windows ゲスト オペレーティング システム上で Windows の自動ログオンを有効にするには、レジストリ キーを適切な値に設定します。
a. Windows のデスクトップで、[スタート]、[ファイル名を指定して実行] の順に選択します。
b. 「regedit」と入力して [OK] をクリックします。
メモ: この作業は、Rational Test Agent をホストしているすべての VM に対して実行する必要があります。
レジストリ エディタで、左側のツリーを展開し、
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows NT¥CurrentVersion¥Winlogon キーを表示します。- 以下のそれぞれのキーに対し、キーを右クリックして [変更] (Windows XP では [修正]) を選択し、値を変更して [OK] をクリックします。
レジストリ キー
値
[レジストリ] (Windows XP では [ファイル])、[レジストリ エディタの終了] の順にクリックして、レジストリ エディタを終了します。
Test Agent 仮想マシンをホストしている VMware GSX Server 上の Authorization Service の構成
この機能で必要となる VMware GSX Server リモート機能に TestManager がアクセスするには、サーバー上の VMware Authorization Service を、権限を与えられたユーザーの一連の認証情報を使用して構成する必要があります。該当のサーバー上の TestManager で起動されるすべての仮想マシンは、そのユーザーとして実行されます。
「VMware 信頼」 モードとしても知られるこの機能を有効にするには、以下を実行する必要があります。
この作業が完了すると、以後 VMware GSX Server ソフトウェアの構成を行うことなく TestManager はサーバー上の仮想コンピュータのリモート操作を実行できます。
[Computer Properties] の説明フィールドへの新しい VMHOST_INFO 記述子の追加
Computer アセットが仮想マシンにホストされていることを TestManager に認識させるには、Computer アセットの [Computer Properties] ダイアログ ボックスで [Description] フィールドに特別なテキスト記述子を追加する必要があります。
[Computer Properties] ダイアログ ボックス ([Description] フィールドを含んでいます) を編集するには
- TestManager で、[Execution] タブをクリックします。
- コンピュータのリストにある任意のコンピュータを右クリックし、[Properties] をクリックします。
- 以下のとおりに適切な記述子を追加し、[OK] をクリックします。
- 記述子は以下の形式をとります。
- VMHOST_INFO= vmserver-name;vm-name;final-state;redo-action
- すべてのフィールドは必須です。
VMHOST_INFO= 必須の記述子トークンです。スペルに注意が必要です (VMHOST_INFO と = の間にはスペースなし)。スペルを誤ると、以降の情報が無視され、Computer は仮想マシン ホストではないとみなされます。 vmserver-name 仮想マシン サーバー名です。仮想マシン管理ソフトウェアを起動し、仮想マシンをホストしているコンピュータの実際のコンピュータ名です。VMware GSX Server でホストされた仮想マシンの場合、これは仮想マシンが登録された VMware GSX Server ホストです。 vm-name Computer と関連付けられたテスト エージェントをホストしている仮想マシン名 (仮想ホストとして知られます) です。VMware GSX Server でホストされた仮想マシンの場合、これは該当する仮想マシンに対する VMware GSX Server ホストに登録された仮想マシン構成ファイルのパスです。 final-state スイート実行後の仮想マシンの最終状態を指定します。 このフィールドは以下の 4 つのいずれかを使用します。
POWEREDON - 仮想マシンは電源がオン (起動) の状態に保たれます。
SUSPENDED - 仮想マシンはサスペンド (スタンバイ) の状態に保たれます。
INITIAL - 仮想マシンはスイート実行前の状態に戻ります。
DEFAULT - 仮想マシンはデフォルトの最終状態に設定されます。(現在は INITIAL と同様)redo-action 仮想マシン管理ソフトウェアにより決断が必要とされた場合に、VM に関連付けられた仮想ディスク再実行ログの処理方法を指定します。VM が開始または停止状態に置かれ、再実行ログが必要とされる状況に対処します。 このフィールドは以下の 4 つのいずれかを使用します。
COMMIT - 保留されている再実行ログ データが仮想ディスク イメージにコミットされます。
DISCARD - 保留されている再実行ログ データが破棄されます。 一度破棄されると、復元することはできません。
PRESERVE - 保留されている再実行ログ データが保持されますが、コミットまたは破棄されません。
DEFAULT - デフォルトの再実行アクションが実行されます。(現在は PRESERVE と同様)
TestManager を仮想マシン管理ソフトウェアと共に使用する方法の制約
TestManager は仮想マシンが POWERED-OFF INITIAL または FINAL の状態をサポートしません。仮想マシンを POWERED-OFF から、または POWERED-OFF へ移行する操作は、TestManager が反応できないモーダル ブロックの状態の原因となります。この場合、コンピュータの応答停止やタイムアウトに関連したエラーが発生する場合があります。
POWERED-OFF の状態の代わりに、仮想マシンの INITIAL と FINAL の状態には SUSPENDED モードを使用してください。このモードでは、リソースが必要なくなった際に、仮想マシンは POWERED-OFF に移行することなくホストのオペレーティング システムにリソースを開放します。
v2003.06.12 での全般的な機能拡張
IBM Rational XDE Tester
IBM Rational XDE Tester はオブジェクト指向の自動テスト ツールです。これを使用すると、Windows NT、Windows 2000、Windows XP、Linux の各プラットフォームで実行される Java アプリケーションや HTML アプリケーションをテストできます。
メモ: XDE Tester は、Rational Suites Enterprise Studio、Rational Suites TestStudio、Rational TeamTest バージョン 2002.05.02 で Rational RobotJ として導入された製品の最新バージョンです。XDE Tester は TestManager と統合されています。 XDE Tester はスタンドアローンのポイント製品ですが、XDE Tester と TestManager のバージョン 2003.06.xx をインストールするときに同じ統合を維持します。XDE Tester は、TestManager やその他の Rational テスト製品とは別個に購入し、インストールします。
XDE Tester と TestManager
XDE Tester のデータストアを Rational プロジェクトに関連付けると、以下のことを行えます。
- Rational TestManager から XDE Tester スクリプトなどのスクリプトを作成および再生する。TestManager Agent を使用してリモート コンピュータ上でスクリプトを再生する。
- Rational TestManager の [Test Scripts] ウィンドウでスクリプトを表示する。
TestManager の [Test Log] ウィンドウを使用すると、以下のことを行えます。
- テスト ログを開いて結果を表示する。
- テスト ログのデータをフィルタリングして必要な情報だけを表示する。
- ログ イベントを生成するテスト スクリプトを適切なテスト スクリプト開発ツールで開く。たとえば、XDE Tester スクリプトを作成し、それを TestManager から実行する場合、ログ イベントをクリックすると、Rational XDE Tester によってスクリプトが開き、表示されます。
- Verification Point Comparator を使用して、テスト ログの結果を分析する。Rational XDE Tester を使用してスクリプトを記録する場合は、Verification Point Comparator で結果を分析し、検証ポイントで障害が発生した原因を突き止められます。
- 失敗したテスト ケースまたはログ イベントについて、障害を登録する。 テスト ログによって、IBM Rational ClearQuest の障害フォームにビルド情報、構成情報、スクリプト情報が自動的に記入されます。
- アクティブ テスト ログに表示されているデータを [Test Log] ウィンドウでプレビュー、印刷する。
新しい組み込みテスト入力タイプ: Microsoft Excel
Excel スプレッドシートをテスト入力ソースとして使用できるようになりました。このテスト入力アダプタは、さまざまな面で役に立ちます。多くのチームは、Excel を使用してプロジェクトの情報を管理しています。たとえば、チームの中には、要求の文書化やプロジェクト計画情報の管理を Excel スプレッドシートで行っているところがあります。どちらの作業を行うにせよ、新しい Excel テスト入力アダプタを使用することによって、Excel スプレッドシート内の情報でテスト作業を追跡できます。具体的には、スプレッドシートの行で定義されているタスクにテスト ケースを関連付けて、それらのタスクの進捗や完了の状況を示すカバレッジ レポートを生成できます。
テスト影響分析
テスト入力に変更があった場合、その変更によるテスト計画への影響が TestManager から通知されるようになりました。たとえば、重要な要求の変更があった場合、テスト計画内のどのテスト ケースに影響が及ぶのかを把握する必要があります。それによって、適切なテスト ケースを更新して、要求の変更を反映できます。 TestManager では、IBM Rational RequisitePro と Microsoft Excel のテスト入力ソースについて、影響の及ぶテスト ケースが特定され、「サスペクト」とマークされます。
テスト入力ソースの拡張フィルタリング
TestManager の テスト入力アダプタ拡張機能は、テスト入力ソースのフィルタとテスト ケース カバレッジ レポートのフィルタを保存する機能をサポートするようになりました。テスト入力ソースとテスト ケース カバレッジ レポートは、デフォルトではフィルタリングされません。テスト入力ソースのフィルタを設定するとき、最後に設定したフィルタが [Test Inputs] ウィンドウと [Test Input Select] ダイアログ ボックスに残ります。テスト入力ソースのフィルタを設定すると、フィルタがテスト入力ソースと共に保存されます。テスト ケース カバレッジ レポートのフィルタを設定すると、フィルタがレポートと共に保存されます。
テスト スクリプト オプションの定義
テスト スクリプト実行アダプタがテスト スクリプトを実行する方法を制御するためのテスト スクリプト オプションを追加して定義できるようになりました。
新規に追加された [Test Scripts] ビュー
[Test Scripts] ビューでは、タイプ別にソートされたすべてのテスト スクリプトを表示できるようになりました。このウィンドウから、テスト スクリプトに対してテスト管理操作を実行できます。また、これらの操作をサポートする登録済みのテスト スクリプトに対し、基本的なバージョン管理操作 (チェックインやチェックアウトなど) も実行できます。
テスト ツール オプションの定義
テスト ツール オプションを設定して、特定のテスト ツールがテスト スクリプトを再生する方法を制御できるようになりました。特定のテスト ツールについて作成したテスト スクリプト実行アダプタで、テスト ツール オプションを定義できます。
テスト スクリプト コンソールとテスト入力アダプタの新しいアクション
テスト スクリプト コンソール アダプタとテスト入力アダプタの開発者は、独自のカスタム アクションやコマンドを追加できるようになりました。これらのカスタム アクションやコマンドは TestManager で実行できます。
v2003.06.12 での Test アセットの管理とレポート作成の機能拡張
Test アセットのインポートとエクスポート
既存の Test アセットを Rational プロジェクト内または Rational プロジェクト間で移動したり、コピーしたり、またサードパーティ製ツールを使用して、インポート可能なバージョンの Test アセットを作成したり、エクスポートされた Test アセットを分析したりできます。Test アセットのインポートとエクスポートには、以下の制約事項があります。
- TestManager のインポート機能では、ログ、ログの詳細、テスト ケースの結果をサポートしません。
- TestManager は、クエリーのインポートとエクスポートをサポートしません。
- Test Suite の実装はインポートもエクスポートもされません。Test Suite の参照名は、インポート先の Test データストアに参照名が存在する場合に限り、インポートまたはエクスポートできます。
テスト ケース レポートへの変更
テスト影響分析機能によって示されるテスト ケースのサスペクト ステータスを表示するテスト ケース レポートを実行できるようになりました。テスト ケース サスペクト機能を使用すると、テスト入力への重要な変更を追跡できるため、関連付けられているテスト ケースやそれらの実装を更新できます。
v2003.06.12 でのパフォーマンス テストの機能拡張
大量テストの機能拡張
1 台の Windows ベースのコンピュータで、大量テスト用のシステム設定をカスタマイズできます (各 Windows ホストに対して 2000 以上の仮想テスタ)。カスタマイズを行うには、レジストリを編集して、デスクトップ ヒープ メモリ (動的メモリ割り当てで使用されるメモリ) を増やす必要があります。詳しくは、『Rational TestManager User's Guide』の付録 A を参照してください。
v2003.06.12 での IBM Rational ManualTest の機能拡張
「元に戻す」と「やり直し」
「元に戻す ([Undo])」 と「やり直し [Redo]) が ManualTest Grid Editor、Text Editor、[Execution] ウィンドウでサポートされました。 [Undo] オプションと [Redo] オプションは、[Edit] メニューからアクセスできます。「元に戻す」タスクは [Ctrl] を押しながら [Z] を押し、「やり直し」タスクは[Ctrl] を押しながら [Y] を押して実行することもできます。
「検索」と「置換」
「検索」 ([Find]) と「置換」 ([Replace]) が ManualTest Grid Editor と Text Editor でサポートされました。
[Find] オプションと [Replace] オプションは、[Edit] メニューからアクセスします。検索は [Ctrl] を押しながら [F] を押し、置換は [Ctrl] を押しながら [H] を押して実行することもできます。
Step by Step 実行モード
Step by Step 実行モードでは、ManualTest のアプリケーション ウィンドウの外側にある小さなモードレス ダイアログ ボックス内で手動テスト スクリプトを実行できます。 これによって、ManualTest アプリケーションを最小化できるので、テスト実行中のアプリケーションに干渉しません。 Step by Step モードで実行するには、[Tools]、[Options] の順にクリックし、[Run in Step by Step mode] をクリックします。
Test アセットのテキスト ファイルへのエクスポート
手動テスト アプリケーションの手動テスト スクリプトは、テキスト ファイルにエクスポートできます。
期待結果の指定
ステップや検証ポイントの期待結果は、Text Editor と Grid Editor のどちらでも指定できます。グリッド エディタの場合、[Expected Result] と [Expected Result File] はグリッド内の新しい列です。 Text Editor の場合、期待結果はアイコンとして表示されます。
グリッド エディタでは、[Expected Result File] 列を使用して、ステップや検証ポイントにファイルを関連付けて、期待結果を記述してください。[Expected Result File] 列はファイルと関連付けられたアプリケーションを示すアイコンを表示します。たとえば、期待結果を例示するビットマップのキャプチャ画面を参照できます。
メモ: 期待結果のファイルに UNC (Uniform Naming Convention) のパス名を使用することを推奨します。
結果詳細情報の指定
[Execution] ウィンドウの [Comments] 列は [Result Details] に名前が変更されました。列名の変更に加えて、コメントを入力するためのダイアログ ボックス ([Result Details]) も、結果詳細ファイルを指定できるように変更されました。たとえば、障害の発生したステップや検証ポイントの画面ショットを添付できます。
メモ: [Note]、[Description]、[Expected Result]、[Expected Result File] の各列は、実行時は読み取り専用になります。
ログ内での新機能の表示
手動テストを実行すると、各ステップや各検証ポイントの説明の最初の 64 文字がログに書き込まれるようになりました。
テストの開発時と実行時にファイル参照を手動スクリプトのステップや検証ポイントに関連付けられるようになったため、結果を表示するときにこれらのファイルにアクセスできます。各ステップと各検証ポイントの期待結果ファイルと結果詳細ファイルには、Test Log Viewer 内のツリー ビューからアクセスできます。
Web 経由でのスクリプトの手動実行
[Expected Result] フィールドと [Expected Result File] フィールド、[Result Details] フィールドが、Web を使用したテスト スクリプトの手動実行時に表示されます。
ManualTest Web は、最新バージョンの Netscape をサポートしています。ただし、Netscape 7.0 以降では、期待結果ファイルにリンクがパス名としてだけ表示されます。
複数のログ アセットの削除
Test アセット ワークスペースの [Results] ビューでは、複数のテスト ログを選択し、削除できます。この機能の対象になるアセットには、ビルド、テスト ログ フォルダ、テスト ログがあります。
[Test Inputs] ビュー
TestManager の [Test Inputs] ビューが Rational RequisitePro のフォルダ構造をミラーリングするようになりました。この変更は、パフォーマンス改善の結果生まれたものです。TestManager は RequisitePro と通信するときに COM レイヤを使用しません。その代わりに、RequisitePro データベースと直接通信します。 [Test Inputs] ビューでの検索が簡単に行えるよう RequisitePro の要求を編成するよう推奨しています。
ガイドラインと制約事項
Microsoft Windows XP Service Pack 2 (SP2) におけるファイアウォールに関する問題
TestManager からテスト スイートを実行する場合、ネットワークからローカルのコンピュータにアクセスできるよう、Microsoft のファイアウォールで許可されるべきプログラムがいくつかあります。Windows XP SP2 上で TestManager を実行している場合にこうしたプログラムのアクセスを許可するには、『IBM Rational Rational Suite リリース ノート』 を参照してください。
サポートされていないプラットフォーム
TestManager は、Citrix や Microsoft Windows Terminal Server をサポートしていません。
Windows Me
Windows Me で手動テスト スクリプトを開くと、テキストの一部が表示されない、ワード ラップが行われない、[Backspace] と [Delete] キーが動作しない、という現象が発生します。 テキストの一部が表示されない場合は、別のステップか検証ポイントをクリックすると正しく表示されます。
Microsoft Excel によるテスト入力
TestManager では、Microsoft Excel スプレッドシートで定義されたテスト入力を表示できます。テスト入力を表示しているとき、任意のユーザーが Excel で新しいテスト入力を作成したり、既存のテスト入力を変更する場合は、TestManager の [Test Inputs] ビューをリフレッシュして、それらの変更を TestManager で確認する必要があります。
Excel スプレッド シートの [Date Modified] 列を変更する場合、TestManager のデータストアとスプレッド シートが異なる時間帯にあると、サスペクト更新機能が正しく動作しません。
Excel のスプレッドシートをテスト入力ソースとして使用するときは、スプレッドシート内の行や列を挿入または削除する場合に、テスト入力ソースの構成設定を更新しなければならない場合があります。
テスト入力とテスト ケースとの間に関連を作成すると、[ID] 列の値が TestManager によって保存され、関連が保持されます。指定された行や列に近接する行や列の削除など、それらの列 ([ID] と [Name]) に影響を及ぼす変更をスプレッドシートに加えると、そのスプレッドシートがテスト入力ソースとして無効になり、関連付けられているテスト入力ソースを更新しなければならない場合があります。指定された列や行の値を変更すると、テスト ケースとテスト入力との間が切断されることもあります。
テスト ログへの障害の送信
TestManager プロジェクトを IBM Rational ClearQuest と統合した場合、データ コード ページに関するエラー メッセージが表示される場合があります。ClearQuest データベースが受け入れる文字セットと互換性がない文字を使用してツールにデータを入力すると、エラー メッセージが表示されます。
たとえば、ClearQuest のデータベースと統合された TestManager プロジェクトで作業していて、ClearQuest のデータベースが英語のみを受け入れるとします。このとき、TestManager データを英語で入力すれば、エラー メッセージは表示されません。ただし、日本語や中国語など、別の文字セットを使用すると、エラー メッセージが表示されます。
このエラー メッセージが表示された場合は、ClearQuest の管理者かシステム管理者に問い合わせて、文字セットの非互換性の問題を解決してください。
サスペクト機能を使用して、テスト ケースに影響を及ぼすような要求やテスト入力の変更があった場合に、TestManager によって通知されるように定義できます。TestManager は、常駐先のシステムのタイムスタンプに基づいて、テスト入力の変更を検出します。
サスペクト機能が正しく動作するように、以下の作業を実行する必要があります。
システム間の時間を同期する。システム間のタイムスタンプが数分以上ずれている場合、サスペクト機能は動作しません。
各システムの時間帯を設定する。そうすることによって、TestManager とテスト入力システムの時間帯が異なっていても、サスペクト機能は正しく動作します。
Microsoft Access のデータベースを使用する RequisitePro プロジェクトでは、データを入力してから、変更されたデータが表示されるまでに遅延が発生する場合があります。この遅延は Microsoft MDAC コンポーネントの欠陥によるものです。RequisitePro のテスト入力が関与するときは、TestManager でも同様の遅延が発生します。特に目立つケースは、[Test Inputs] ビューでサスペクトを頻繁に更新し、クリアするときです。
テスト入力と、それに関連付けられたテスト ケースとの間のサスペクト リンクを手動で更新できます。この操作を実行するには、[Test Inputs] ビューか [Test Plan] ウィンドウで、[View]、[Update Suspicion] の順にクリックします。
VU テスト スクリプトの再生は、システムがローカル コンピュータかエージェント コンピュータであるかどうかに関係なく、Windows Me や Windows 98 ではサポートされていません。
HP-UX で Oracle 7 を Oracle 7 ライブラリと共に再生するには、TestManager を起動する前に、次の環境変数を設定する必要があります。
RT_MASTER_USE_STATE_FOR_SQL
[コントロール パネル] からシステムのプロパティを開き、環境変数を設定します。
TestManager から手動テスト スクリプトを再生するときは、必ず Rational ManualTest を終了して、スクリプトを終了してください。TestManager コンソールからユーザーを終了する必要はありません。これを行うと予想外の結果になる場合があります。
Test Script Services (TSS) フレームワークは、(TestManager による) 直接的な再生も、外部のプロキシ TSS サーバーのプロセスによるテスト スクリプトの再生もサポートしています。ただし、Visual Basic のテスト スクリプトは TestManager の直接的な再生のみをサポートします。
(Robot Session Recorder や IBM Rational QualityArchitect によって) 自動的に生成される Visual Basic と Java のテスト スクリプトでは、スクリプトの行番号が記録されません。その結果、TestManager のスクリプト ビュー機能 ([Tools]、[Options] の順にクリックすると表示される [Script] チェック ボックスで設定) は、これらのテスト スクリプトでは動作しません。テスト スクリプトの行番号を TestManager に渡す Visual Basic と Java のテスト スクリプトにメソッド呼び出しを手作業で追加する場合、スクリプト ビューは動作します。これに関連するメソッドとして、TSSMonitor.PositionSet (Visual Basic) と TSSMonitor.positionSet (Java) があります。
[F5] を押すと、[Test Plan] ウィンドウと [Test Inputs] ウィンドウ内のすべての項目をリフレッシュできます。このキーは、Test アセット ワークスペースでは動作しません。Test アセット ワークスペース内のすべての項目をリフレッシュするには、各 [Test Asset Workspace] タブ内のフォルダを右クリックするか、メイン メニューから [View]、[Refresh Workspace] の順にクリックする必要があります。
ローカル コンピュータまたはエージェント コンピュータについて、テスト実行時のシステム リソースのモニタリングは、Windows XP Home、Windows Me や Windows 98 ではサポートされていません。
AIX を実行しているエージェント コンピュータのリソースをモニタリングするには、bos.acct パッケージをエージェントにインストールする必要があります (まだインストールされていない場合)。
TestManager には、レポートを生成するときに使用する仮想テスタ、スクリプト、commandID フィルタを選択した後でテスト ログの選択を変更できるようにするための [previous] ボタンが用意されています。これによって問題が発生します。以前のテスト ログが閉じず、新しいテスト ログと競合するためです。 フィルタを選択した後でテスト ログの選択を変更する必要が生じた場合は、[previous] ボタンを使用せずに、最初から操作をやり直してください。
次のリストに、TestManager での SAP テストの制約事項を示します。
ClearCase 5.0 を Windows NT 4.0 にインストールした場合は、問題が発生する可能性があります。Rational Administrator で UCM (Unified Change Management) データストア操作 (データストアの作成、すべてチェックイン、ソース管理からの追加 / 削除など) を実行した場合、Rational Administrator をいったんシャットダウンし、再起動してから、ほかの操作を行うことをお勧めします。
リスト レポートを生成または編集するには、Crystal Reports を使用します。パス名の長さに関係なく、レポートを実行できます。ただし、パス名が 80 文字を超えるレポートを編集すると、「Dictionary not found」というメッセージが表示されます。 これは Crystal Reports v8.5 の制約です。新しい設計レイアウトを作成したり、既存の設計レイアウトをカスタマイズする場合は、Test データストアへのルート パスをできる限り短くします。
複数の結果セットを生成する SQL ステートメントを再生するとき、TestManager では最初のフェッチのデータのみをログに記録します。その他のフェッチでは、返された行数は示されますが、実際に返されたデータはログに記録されません。
ALL_ROWS と EXPECT_ROWS 0 に続けて sqlfetch_cursor を複数回実行した場合、2 回目の sqlfetch_cursor について次のエラーが生成されます。
ERROR -1:{error} STATE=S1010, CODE=0, MSG=[Microsoft][ODBC Driver Manager] Function sequence error
sqlfetch_cursor によって返されたデータをログに記録するとき、データが切り捨てられ、その次の SQL コマンドが同じ行にデータ行として表示されることがあります。これはログ記録の問題であり、テスト スクリプトは正しく実行しています。
TestManager を使用して CORBA アプリケーションをテストするには、以下のソフトウェアをローカル コンピュータにインストールする必要があります。
Windows XP、Windows 2000 または Windows NT バージョン 4.0 Service Pack 4 以降
再生の前に、テスト スクリプト内で参照される各インターフェイスの IDL をプロジェクトにインポートする必要があります。
TestManager では、[State Histogram Monitor] ウィンドウに特殊な IIOP モニタリング状態が表示されます。
TestManager は、バイトの順序付けが異なるコンピュータ間での ASCII 16 進 (opaque) データの再生をサポートしていません。バイトの順序付け指定は、IIOP プロトコルでマークされます。Windows NT システムでも、Big-Endian バイト順に従ってデータが転送される可能性があります。アプリケーションが Java の場合はこのケースが多くなります。その結果、これらのケースで不透明に指定されたデータでは、記録するコンピュータと再生するコンピュータが同じバイト順を使用していても、正しく再生されない可能性があります。
TestManager は、以下の CORBA データ型の再生をサポートしています。
以下のデータ型はサポートされていないため、これらがメソッド内でパラメータのデータ型として使用された場合のメソッドのスクリプト化は未定義です。この場合、スクリプトの保証はされません。
IBM Rational Robot によって記録された VU 言語の CORBA/IIOP (VisiBroker 3.3 のみ) スクリプトを再生できる UNIX エージェントは Solaris だけです。VisiBroker のバインド方法は再生ではサポートされていません。この制約は、「VisiBroker」を使用して再生時にオブジェクトの参照を特定できないことを意味します。したがって、Solaris エージェントからテスト スクリプトを再生するときは、ファイルからの IOR (Inter-operable Object Reference) の読み取りや、VU テスト スクリプトでの IOR の明示的な指定など、別の方法を使用してオブジェクトを特定する必要があります。
Rational Test Agent を VMware 統合環境 (GSX Server/TestManager) で使用すると、NuTCRACKER で致命的なエラーが発生し、サービスに登録されていない、という内容のエラー メッセージが表示される場合があります。このエラーが発生した場合は、以下の手順に従ってください。
この手順を実行することで、統合環境での通常の機能テストを実行できます。
メモ: VMWare 統合の POWERED-OFF の状態を使用しないでください。その代わり、SUSPENDED モードを使用します。
テスト ケース設計のインポートとエクスポートには既知の問題があります。[Note] ボックスや [Description] ボックスに CR 記号が入っていると、テスト ケース設計は正しくインポートもエクスポートもされません。
テスト ケース設計が正しくインポートやエクスポートされるようにするため、テスト ケース設計を作成するときは、[Note] ボックスや [Description] ボックスに CR 記号を入力しないでください。
ただし、これらのボックスに複数行にわたって情報を入力する必要がある場合は、次のように処理します。
ダブル バイトの日本語文字を使用したアクティビティ名を使用すると、ClearCase のチェックインの手順でエラーが発生します。ダブル バイトの文字を使用しないことをお勧めします。
Extended Log Detail レポートと Extended Log Summary レポートに関する以下の問題は、Extended Log Detail レポートと Extended Log Summary レポートの新しいテンプレートをダウンロードすることで修正できます。
レポート テンプレートは、以下の developerWorks の Rational のサイトで入手できます。
http://www.ibm.com/developerworks/rational/library/4320.html
TestDatastore¥TMS_logs フォルダにテンプレートを保存することで、新しい Extended Log レポートを作成する際にドロップダウン リストにテンプレートが表示されます。
TestManager から XDE Tester を起動することはできません。この操作を行うツールバーとメニュー コマンドは削除されました。
Crystal Reports v10 は、Windows 9x のプラットフォームをサポートしません。 このため、TestManager が Windows 9x 上にインストールされる場合、ランタイム ライブラリはインストールされません。
TestManager v2002.05.00 をアンインストールした場合、アンインストールの作業では ¥windows¥system32¥crpe32.dll ファイルは削除されません。 この状態で TestManager v2003.06.13 をインストールし、crpe32.dll ファイルが存在する状態でリスト レポートを作成すると、正しいバージョンの Crystal Reports がインストールされていないというエラー メッセージが表示されます。 この問題を解決するには、DLL ファイルを削除するか DLL ファイルの名前を変更してください。
Windows XP のシステム上で手動テストを実行する場合、.exe で結果のファイルを開くために、結果のファイルに関連付けられているプログラムを変更する必要がある場合があります。 Windows XP 上で実行される ManualTest は、関連付けられたアプリケーションが .dll で開かれた場合に、結果ファイルを開けません。
ファイル タイプの関連付けを変更するには
Rational TestManager のオンライン ヘルプにおける filter operator types の記述で、アスタリスク (*) を文字列用のワイルドカード文字、疑問符 (?) を 1 文字用のワイルドカード文字として誤って記述しています。正しい文字は、文字列の場合はパーセント記号 (%)、1 文字の場合はアンダースコア (_) です。
ヘルプ トピック「Filter Operator Types」の正しい記述は以下のとおりです。
Like |
[Value] フィールドでワイルドカード文字を使用して、特定の位置に任意の英数字があるアイテムを含めます。ワイルドカード文字は、文字列の場合はパーセント記号 (%)、1 文字の場合はアンダースコア (_) です。Like 演算子は英数字のテキスト データでのみ機能し、大文字と小文字を区別します。 |
Rational TestManager の前のリリースでは、Linux のエージェントで手動テストの実行がサポートされていると説明されています。これは正しくありません。Rational TestManager は、Linux エージェント上では手動テストの実行をサポートしません。
以下の関数は、現在の『Rational TestManager Extensibility Reference』には記載されていません。
HRESULT TIClearFilter(const TCHAR SourceID[TI_MAX_PATH], TCHAR ErrorDescription[TI_MAX_ERROR])
要素 |
説明 |
---|---|
SourceID | 入力。テスト入力ソースへの接続を識別するハンドル。 |
ErrorDescription | 出力。エラーが発生した場合に TestManager のユーザーに対して表示されるメッセージ。 |
ユーザーがフィルタの削除を選択すると、TestManager によってこの関数が呼び出されます。アダプタは、設定されているすべてのフィルタをクリアします。
HRESULT TIClearFilter (const TCHAR SourceID[TI_MAX_PATH], TCHAR ErrorDescription[TI_MAX_ERROR]) { AFX_MANAGE_STATE(AfxGetStaticModuleState()); HRESULT rc = S_OK; CConnectionContext *pContext=0; // Figure out what instance of the adapter is in use. m_ProjectConnections.Lookup(SourceID, (void *&)pContext); // Make sure we've got a pContext if (pContext) { // Make sure the Instance of the adapter is connected and loaded if (pContext->m_lpDispatchProject) { //Clear your filters pContext->SetFilterSettings(""); } else rc = TI_NO_PROJECT; } else rc = TI_NO_CONTEXT; // Apply the filter pContext->LoadFilterOptions(); return rc; }
サポートの資格をお持ちのすべてのお客様は、電話や電子メールによるサポートもご利用になれます。詳しくは、http://www.ibm.com/jp/software/rational/support/ をご参照ください。
IBM Rational ソフトウェア サポートのインターネット サイトでは、ユーザーが自分でサポート情報を検索することができます。IBM Rational ソフトウェア サポートのホームページは、http://www.ibm.com/software/rational/support/ で参照できます。各国のサポートに関する連絡先は、www.ibm.com/planetwide/ を参照してください。